ヘッドスピード別ドライバーの選び方 推奨ロフト角の早見表と、2,174ラウンドのデータが示す「立てすぎ注意」の理由

「自分のヘッドスピードだと、ドライバーのロフトは何度がいいの?」「ロフトを立てたほうが飛ぶと聞いたけど本当?」ドライバー選びでつまずきやすいのが、このヘッドスピードとロフト角の関係です。結論から言えば、多くのアマチュアは自分のヘッドスピードを過大評価しがちで、ロフトを立てすぎてミスを増やしている傾向があります。GolfCounterの2,174ラウンドの実データでは、利用者の平均スコアは124.7と初心者層が中心で、データ的にはやや大きめのロフト・つかまり重視のほうがスコアが安定します。この記事では、ヘッドスピード別の推奨ロフト角の早見表(一般的な目安)を中心に、シャフトのフレックスや重さの選び方、よくある誤解まで解説します。ドライバー全体の選び方は「ドライバーの選び方」、初心者向けの基本は「初心者のドライバーの選び方」をあわせてご覧ください。

2026-07-06更新

スコアを記録して自分に合うクラブ選びの効果を可視化

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ヘッドスピード別の総合早見表(一般的な目安)

まずは結論となる早見表です。ロフト角だけでなく、合わせて選ぶべきシャフトフレックス・総重量・飛距離の目安まで一覧にしました。以下はあくまで一般的な目安であり、特定の製品を推奨するものではありません。打ち出し角やスピン量は打ち方によっても変わるため、最終的には試打や計測で確認するのが確実です。それでも「自分のヘッドスピードならこのあたり」という基準を持っておくと、ドライバー選びの軸ができます。

ヘッドスピード(目安)推奨ロフト角フレックス総重量の目安飛距離の目安該当しやすい層
〜33 m/s12度以上L〜A約270〜290g約170ヤード前後女性・ゆっくり振る方
34〜36 m/s11.5〜12度A〜R約280〜295g約180〜190ヤードシニア男性・力に自信がない方
37〜39 m/s10.5〜11.5度R約290〜300g約195〜205ヤード一般男性(初心者に多い)
40〜42 m/s10.5度前後R〜SR約295〜305g約210〜225ヤード一般男性(平均的)
43〜45 m/s9.5〜10.5度SR〜S約300〜315g約230〜250ヤード振れる中〜上級者
46 m/s以上9〜9.5度S〜X約310g以上約255ヤード以上パワーヒッター・競技者

ポイントは、ヘッドスピードが遅いほど、大きいロフト・柔らかいフレックス・軽い総重量を選ぶという関係です。ロフトはボールを上げる角度なので、ヘッドスピードが足りない人ほど、クラブの力を借りてボールを上げる必要があります。逆に、ヘッドスピードが速い人は自分の力でボールを上げられるため、ロフトが大きすぎるとスピンが増えすぎて吹け上がり、飛距離が落ちます。総重量も同様で、遅い人ほど軽いクラブのほうが振り切れてヘッドスピードを引き出せます。表の総重量は「ヘッド+シャフト+グリップ」を合わせたドライバー1本の重さの目安で、シャフト単体の重さ(後述の40g台・50g台など)とは別物である点に注意してください。

早見表を使うときの3つの注意

1. これは一般的な目安であり、製品ごとの実際のロフトや弾道とは差があります

2. 迷ったら表より「1段階大きめ」を選ぶほうが、ボールが上がって安全です

3. 最終判断は試打・弾道計測で。スピン量と打ち出し角の実測が最も確実です

ロフトの選び方 - 立てすぎが飛距離をロスする理由

ドライバー選びで最も多い失敗が、ロフトを立てすぎる(小さくしすぎる)ことです。「プロは9度や9.5度を使っている」「ロフトを立てたほうが飛ぶ」というイメージから、ヘッドスピードが足りないのに小さいロフトを選んでしまう方が後を絶ちません。

適正な打ち出し角がないとキャリーが伸びない

ドライバーの飛距離は、ボールが空中を飛ぶ「キャリー」と着地後の「ラン」の合計です。このうちキャリーを決めるのが打ち出し角とスピン量で、ヘッドスピードが遅い人ほど、適正な打ち出し角を確保するために大きめのロフトが必要になります。ロフトを立てすぎると、ボールが上がりきらず低い弾道になり、キャリーが不足してトータルの飛距離をロスします。

ロフトが小さいとスライスも出やすい

ロフトが小さいクラブは、フェースの向きのズレがそのまま横方向の曲がりに出やすくなります。ヘッドスピードが40m/s未満の方が9度・9.5度を使うと、ボールが上がらないうえにスライスも出やすく、二重に苦しむことになります。ドライバーの打ち方でも解説していますが、方向性の安定はスコアに直結するため、つかまりやすい大きめのロフトを選ぶほうが安全です。

迷ったら「1段階大きめ」が正解になりやすい

早見表でいずれの段階か迷う場合は、大きいほうのロフトを選ぶのが基本です。ボールが上がりすぎて困ることは、ヘッドスピードが平均的なアマチュアにはほとんど起きません。むしろ「上がらない・飛ばない・曲がる」のほうが圧倒的に多い悩みです。大きめロフトでボールが楽に上がると、スイングにも余裕が生まれ、結果的に方向性も安定します。

ヘッドスピードと飛距離の関係 - ミート率の話

「ヘッドスピードを上げれば飛ぶ」と思われがちですが、飛距離を決めるのはヘッドスピードだけではありません。ここで飛距離の仕組みを整理すると、自分が何を改善すべきかが見えてきます。

飛距離は「ボール初速」で決まる

ドライバーの飛距離は、まずボール初速でおおよそ決まります。そしてボール初速は、ざっくり「ヘッドスピード × ミート率」で表せます。つまり同じヘッドスピードでも、ミート率が高ければボール初速が上がり、より飛ぶということです。さらに、適正な打ち出し角とスピン量がそろって初めて、その初速が最大のキャリーに変換されます。早見表でロフトを重視したのは、この打ち出し角を確保するためです。

ミート率(スマッシュファクター)とは

ミート率は「ボール初速 ÷ ヘッドスピード」で計算され、フェースの芯で当たるほど数値が高くなります。ドライバーでのミート率は1.40〜1.50程度が一般的な目安で、1.50に近いほど効率よく飛ばせている状態です。芯を外すと、同じヘッドスピードでもミート率が落ちて飛距離をロスします。たとえばヘッドスピード40m/sでも、ミート率1.45なら初速は約58m/s、1.30まで落ちると約52m/sと、初速だけで1割以上の差が出ます。

遅い人ほど「ミート率」で伸びしろがある

ヘッドスピードを上げるのは簡単ではありませんが、ミート率は道具とスイングの安定で改善しやすい部分です。芯を外しがちな初級者ほど、やさしい(スイートエリアの広い)ドライバーで芯に当たる確率を上げるだけで、ヘッドスピードはそのままでも飛距離が伸びる余地があります。飛ばしたいからと無理にヘッドスピードを上げてミート率を下げるより、まず確実に芯で捉えることを優先するほうが、結果的に飛んで曲がりにくくなります。ドライバーの打ち方とあわせて、ミート率を意識してみてください。

データが示す「ロフトは大きめが安全」

「大きめロフトが安全」というのは感覚論ではなく、GolfCounterの利用データからも裏付けられます。ここで自社の実データを根拠に解説します。

GolfCounterデータ

利用者の平均スコア: 124.7

2,174ラウンドの実データ。平均スコア124.7は初心者層が中心であることを示します。100切り達成率は2.4%です。

GolfCounterの利用者は平均スコアが124.7で、ゴルフスコアの平均と比べても初心者・初級者が中心です。この層に共通する傾向として、多くの方が自分のヘッドスピードを実際より速く見積もっていることが挙げられます。「自分は40m/s以上はあるはず」と感じてロフト9.5度や10度を選ぶものの、実測すると36〜38m/sしかなく、ボールが上がらずに苦しむパターンです。

ヘッドスピードを過大評価してロフトを立てすぎると、キャリー不足とスライスの両方が起きやすくなり、OBやミスショットが増えてスコアを落とします。データ的には、初級者ほど「やや大きめのロフト・つかまり重視」のやさしいドライバーのほうがミスが減り、スコアが安定します。飛距離を求めてロフトを立てるより、確実にフェアウェイに置けるセッティングのほうが、結果的にスコアという数字に表れるのです。

具体的なクラブ選びの基準は「ドライバーの選び方」、初心者がまず押さえるべき1本の選び方は「初心者のドライバーの選び方」で詳しく解説しています。自分のスコアを記録しながら、クラブを変えた前後でミスがどう変わるかを確認すると、データで自分に合うセッティングが見えてきます。

クラブを変えた前後のスコア変化を記録して比較

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シャフトのフレックス・トルク・調子の選び方

ロフトと並んで重要なのがシャフトです。ロフトが「ボールの上がりやすさ」を決めるのに対し、シャフトは「振りやすさ」と「ボールのつかまり・弾道」を左右します。シャフトはフレックス(硬さ)・重さ・トルク(ねじれ)・調子(しなる位置)の4要素で性格が決まります。いずれもヘッドスピードに合わせるのが基本です。

フレックス(硬さ)の早見表

フレックスヘッドスピード目安適した人
L(レディース)〜28 m/s女性・ゆっくり振る方
A(アベレージ)28〜33 m/sシニア男性・力に自信がない方
R(レギュラー)33〜40 m/s一般男性(初心者〜中級者)
SR40〜43 m/s中級者〜上級者
S(スティッフ)43 m/s〜上級者・パワーヒッター

ロフトと同じく、フレックスも迷ったら柔らかいほうを選ぶのが鉄則です。硬すぎるシャフトはヘッドが走らず、しなり戻りでボールをつかまえる動きが出にくいため、ボールが上がらず右に出やすくなります。柔らかめのシャフトは、しなりがヘッドスピードを補ってくれるので、ゆっくり振る方ほど恩恵が大きくなります。

重さの目安 - 初級者は軽量がおすすめ

シャフトの重さも振りやすさを大きく左右します。一般的な目安は以下の通りです。

  • 40g台(超軽量): ヘッドスピードが遅い方・力に自信がない方。とにかく振り切りやすい
  • 50g台(軽量): 初心者〜中級者の標準。振りやすさと安定性のバランスが良い
  • 60g台: ヘッドスピードが速くなってきた中〜上級者向け
  • 70g以上: パワーヒッター・上級者向け。重すぎると振り切れずスイングが崩れる

初心者〜初級者は50g台の軽量シャフトが振りやすく、最後まで振り切れる重さを選ぶことが何より重要です。重すぎるシャフトはヘッドスピードの低い段階では振り切れず、スイングの崩れやミスにつながります。「重いほうが安定する」というのは、ある程度のヘッドスピードがある人の話です。

トルク(ねじれ)の目安

トルクはシャフトの「ねじれにくさ」を表す数値で、単位は度で表記されます。数値が大きいほどよくねじれて柔らかい挙動になり、つかまりが良く・ボールが上がりやすく・打感がマイルドになります。逆に数値が小さい(低トルク)ほどしっかりして、操作性が高く・つかまりすぎを抑えられますが、タイミングが合わないと弾きにくく感じます。一般的な目安として、ヘッドスピードが遅め〜平均的な方は高トルク(おおむね5度以上)でつかまりとやさしさを優先し、ヘッドスピードが速く球がつかまりすぎる方は低トルク寄りが合いやすい傾向です。初級者は「トルクが大きめ=やさしい」と覚えておけば十分です。

調子(キックポイント)の目安

調子(キックポイント)はシャフトの最もしなる位置のことで、弾道の高さやつかまりに影響します。

  • 先調子(先端側がしなる): ヘッドが走りやすく、ボールが上がりやすい・つかまりやすい。ヘッドスピードが遅めの方や、球が上がらず右に出やすい方に向きます
  • 中調子(中央がしなる): クセが少なく素直な弾道。どんな人にも合わせやすく、迷ったら中調子が無難です
  • 元調子(手元側がしなる): 弾道が低めで強い球になりやすく、つかまりすぎを抑えたい・ヘッドスピードが速い方向き。叩いても暴れにくい反面、上げる力は自分で必要です

ボールが上がらず飛距離が出にくいと感じる初級者は、先調子寄り(ボールが上がりやすいタイプ)を選ぶと楽になります。逆に左への引っかけが多い速いヘッドスピードの方は、元調子・低トルクでつかまりを抑える方向が合いやすいです。

HSが遅い人・速い人それぞれの選び方

ここまでの要素を、ヘッドスピードのタイプ別にまとめます。自分がどちらに近いかで、選ぶ方向性が大きく変わります。

ヘッドスピードが遅い人(〜38m/s目安)の選び方

このタイプの最大の課題は「ボールが上がらない・飛距離が出ない・つかまらない」こと。クラブの力でこれを補う発想が大切です。具体的には次の方向で選びます。

  • ロフトは大きめ(11.5度以上) - 打ち出し角を確保してキャリーを稼ぐ
  • フレックスは柔らかめ(R以下) - しなり戻りでヘッドスピードを補う
  • 総重量は軽め・シャフトは40〜50g台 - 最後まで振り切れる重さに
  • トルクは大きめ・先調子寄り - つかまりと上がりやすさを優先

飛距離を求めて硬い・重い・低ロフトに背伸びすると、すべてが裏目に出ます。「やさしさ全振り」で組むのが正解です。GolfCounterの利用データでも、この層はつかまり重視のやさしいセッティングのほうがミスが減り、スコアが安定する傾向が見られます。

ヘッドスピードが速い人(43m/s以上目安)の選び方

このタイプは自分でボールを上げられるため、課題は「スピンの吹け上がり・つかまりすぎ(左への曲がり)」に変わります。ボールを抑えて強い球で飛ばす方向で選びます。

  • ロフトは立て気味(9〜10.5度) - スピンを抑えて吹け上がりを防ぐ
  • フレックスはしっかりめ(S前後) - 振り切ってもタイミングが安定する
  • 総重量はやや重め・低トルク - 操作性とつかまりすぎ抑制
  • 元調子寄り - 低く強い弾道で前に飛ばす

ただし速い人でも、スピンが少なすぎて逆にキャリーが落ちるケースもあります。「速い=とにかく立てる・硬くする」と決めつけず、試打の計測値で打ち出し角とスピンのバランスを確認するのが確実です。なお、ここで言う「速い・遅い」は思い込みでなく実測のヘッドスピードで判断してください。多くの方は自分のヘッドスピードを過大評価しがちです。

ヘッドスピードを上げたい人向けの「軽量ドライバー」実名モデル

「もう少しヘッドスピードを上げて飛ばしたい」という人は、総重量を軽くして振り抜きやすくした軽量ドライバーが近道です。軽いほど少ない力で振り切れてヘッドスピードが上がりやすく、シャフトを長く設計しやすいため遠心力でさらに上乗せを狙えます。現行の代表的な軽量モデルは次のとおりです。

モデル特徴向いている人
テーラーメイド Qi4D MAX LITE純正SR装着時で総重量約275g目安の軽量設計。高慣性モーメントでやさしい軽く振り切って曲がりも抑えたい
キャロウェイ ELYTE MAX FASTとにかく振りやすい軽量設計で振り抜き重視非力・シニアでHSを上げたい
PING G440 HL MAX軽量ながら高慣性モーメントの「飛び重心設計」軽さと直進安定性を両立したい
キャロウェイ パラダイム AiスモークMAX FAST軽量で振り抜きやすく、やさしく飛ばせる前世代の定番型落ちで軽量モデルを安く狙う

掲載モデルは各メーカーの公表情報・各販売店の情報をもとにした代表例です。重量・スペック・最新モデルは変動するため、購入前に各販売店・公式サイトでご確認ください。実際のヘッドスピードや弾道は個人差が大きいため、可能なら試打で確認するのが確実です。

自分のヘッドスピードを知る方法

ここまでヘッドスピードを基準に解説してきましたが、肝心の「自分のヘッドスピード」を正しく把握しておくことが大前提です。冒頭で触れた通り、多くの方が自分のヘッドスピードを過大評価しているため、思い込みではなく実測値で確認しましょう。

計測の方法は主に3つ

ヘッドスピードを知る手段は大きく3つあります。それぞれ手軽さと精度が異なるので、目的に合わせて選びましょう。

  • 練習場の弾道計測器: 弾道計測器を備えた打席なら、打つだけでヘッドスピードやボール初速・推定飛距離が表示されます。最も手軽で、普段の球で何球も測れるのが利点です。複数球の平均を見れば、自分の実力値がつかめます
  • ゴルフショップの試打・フィッティング: 試打コーナーやフィッティングでは、より精度の高い計測器でヘッドスピードに加えてスピン量や打ち出し角まで測れます。その場でロフトやシャフトの相談もできるので、買い替え前には最もおすすめの方法です
  • 市販のヘッドスピード計測器: 手のひらサイズの簡易計測器も市販されています。自宅の素振りやいつもの練習場で繰り返し測りたい方に向いています。手軽な反面、機種により精度に幅があるため、あくまで目安として使うのが無難です

計測する際は1球の最高値ではなく、5〜10球打った平均で見るのが鉄則です。たまたま当たった会心の一打を基準にすると、実態より速く見積もってしまい、クラブ選びを誤ります。

飛距離から逆算する目安

計測器がすぐに使えない場合は、ドライバーのキャリー(空中を飛ぶ距離)からおおよそのヘッドスピードを逆算できます。

ドライバーのキャリー目安推定ヘッドスピード
約160ヤード約33 m/s
約180ヤード約36 m/s
約195ヤード約38 m/s
約210ヤード約40 m/s
約230ヤード約42 m/s

注意したいのは、ここで使う飛距離はキャリー(実際に空中を飛んだ距離)であって、ランを含めたトータル飛距離やナイスショット1発の最高記録ではないという点です。コースで「たまに出る会心の一打」を基準にすると過大評価につながります。日頃の平均的な飛距離で見積もるほうが、実態に近いロフト選びができます。

試打で確認すべき4つのポイント

最終的にドライバーを決めるなら、弾道計測器のある環境での試打が最も確実です。早見表はあくまで出発点で、実際の弾道は人それぞれ。試打では「飛んだ感」や打感だけでなく、数値を必ず確認しましょう。チェックすべきは次の4つです。

1. 打ち出し角 - 適正に上がっているか

ボールが飛び出す角度です。低すぎるとキャリーが伸びず、ヘッドスピードが遅い人ほど一定の高さが必要です。打ち出し角が確保できていなければ、ロフトが小さすぎるサイン。1段階大きいロフトを試しましょう。

2. スピン量 - 多すぎ・少なすぎを避ける

スピンが多すぎると吹け上がって飛距離をロスし、少なすぎるとボールが失速して落ちます。打ち出し角とスピン量のバランスが飛距離を決めます。スピンが多すぎるならロフトやシャフトの見直しを検討します。

3. ミート率 - 芯に当たっているか

前述のとおりミート率(1.40〜1.50が目安)が高いほど効率よく飛ばせています。あるクラブでミート率が安定して高いなら、それは自分にとって「芯で捉えやすい=やさしい」クラブの証拠です。数球打って平均的にミート率が高いモデルを選びましょう。

4. 方向性とミスの傾向

1球の最高飛距離ではなく、5〜10球打ったときのバラつきを見ます。右に出やすい・左に行きやすいといった傾向が出るなら、ロフトやつかまり(トルク・調子)が合っていない可能性があります。飛距離が多少落ちても、曲がりが小さく安定するクラブのほうがスコアには効きます。

試打でのコツ

1. 数値は「平均」で見る。会心の1球に惑わされない

2. 飛距離より「曲がりの小ささ・上がりやすさ」を優先する

3. 同じ条件で複数モデルを打ち比べ、数値で客観的に選ぶ

よくある誤解

ヘッドスピードとロフトについては、誤解が広まりやすいテーマです。ここで代表的な3つを整理します。

誤解1: ロフトを立てたほうが飛ぶ

これはヘッドスピードの速い上級者には当てはまる場合もありますが、一般のアマチュアには逆効果です。ヘッドスピードが足りないままロフトを立てると、打ち出し角が低くなりキャリーが不足します。適正な打ち出し角を確保するには、自分のヘッドスピードに合った(むしろやや大きめの)ロフトを選ぶほうが、結果的に飛びます。

誤解2: 自分のヘッドスピードは速いほうだ

最も多い思い込みがこれです。前述の通りGolfCounterの利用データでも、平均スコア124.7の初級者層が中心で、自己申告のヘッドスピードと実測値にはギャップがあるケースが目立ちます。「自分は平均以上」と感じても、一度は実測することを強くおすすめします。過大評価したままロフトを立てると、ミスが増えてスコアを落とします。

誤解3: 上級者と同じスペックを選べば上達が早い

プロや上級者が使う低ロフト・硬いシャフト・重いシャフトのモデルは、速いヘッドスピードがあって初めて性能を発揮します。ヘッドスピードが足りない段階で背伸びしたスペックを選ぶと、ボールが上がらず曲がりやすく、上達の遠回りになります。今の自分に合うやさしいスペックを選ぶほうが、ミスが減って早く上達できます。初心者のドライバーの選び方もあわせて参考にしてください。

GolfCounterデータ

100切り達成率: 2.4%

2,174ラウンドの実データ。スコアの安定には、飛距離を求めて立てすぎるより、確実に上がって曲がりにくいセッティングが効きます。

よくある質問

ヘッドスピード40m/sのロフト角は何度がいい?

ヘッドスピード40m/s前後の方は、ロフト角10.5度が一般的な目安です。これはあくまで目安で、打ち出し角やスピン量は打ち方によっても変わります。迷う場合は1段階大きめ(10.5〜11度)を選ぶと、ボールが上がりやすくキャリーを稼げて安全です。ロフトを立てすぎるとボールが上がらず、かえって飛距離をロスします。具体的なモデル選びはドライバーの選び方を参照してください。

ヘッドスピードが遅い人のドライバーの選び方は?

ヘッドスピードが36m/s以下のゆっくり振る方は、ロフト角12度以上の高ロフト、Rまたはそれより柔らかいフレックス、50g台の軽量シャフトが一般的な目安です。ボールを上げる力をクラブに補ってもらう発想が大切です。GolfCounterの利用者は平均スコア124.7と初心者層が中心で、データ的にはロフトを立てすぎるよりやや大きめ・つかまり重視のほうがミスが減り、スコアが安定する傾向があります。

ドライバーのシャフトの硬さはどう決める?

シャフトのフレックス(硬さ)はヘッドスピードに合わせて選びます。一般的な目安は、〜33m/sでA(柔らかめ)、33〜40m/sでR、40〜43m/sでSR、43m/s以上でSです。迷ったら柔らかいほうを選ぶのが鉄則です。硬すぎるシャフトはヘッドが走らず、ボールが上がらない・右に出るといったミスの原因になります。

自分のヘッドスピードがわからない場合は?

練習場やゴルフショップの計測器で計測できます。目安として、ドライバーのキャリーが約180ヤードならヘッドスピードは36m/s前後、約210ヤードなら40m/s前後です。多くの方は自分のヘッドスピードを実際より速く見積もりがちなので、計測値が出るまではやや遅めを前提にロフトを選ぶほうが安全です。

ロフトを立てたほうが飛ぶって本当?

上級者やヘッドスピードの速い人には当てはまる場合もありますが、一般のアマチュアには逆効果になりがちです。ヘッドスピードが足りないままロフトを立てると、ボールが十分に上がらずキャリーが不足して飛距離をロスします。適正な打ち出し角を確保するには、自分のヘッドスピードに合った(やや大きめの)ロフトを選ぶほうが結果的に飛びます。打ち方の基本はドライバーの打ち方を参照してください。

ヘッドスピードと飛距離の関係は?ミート率とは?

ドライバーのボール初速は「ヘッドスピード×ミート率」でおおよそ決まり、初速が高いほど飛距離も伸びます。ミート率(スマッシュファクター)は芯で当たるほど高くなり、ドライバーでは1.40〜1.50程度が一般的な目安です。同じヘッドスピードでも、芯を外すとミート率が落ちて飛距離をロスします。ヘッドスピードを上げる前に、まずやさしいクラブで芯に当てる確率を上げてミート率を高めるほうが、飛距離アップの近道になる場合が多いです。

硬いシャフトのほうが飛ぶって本当?

これは多くのアマチュアにとって誤解です。硬すぎるシャフトはヘッドスピードが足りないとしなり戻りが使えず、ボールが上がらない・つかまらないといったミスにつながります。自分のヘッドスピードに対して硬すぎるシャフトを選ぶと、むしろ飛距離をロスしがちです。フレックスはヘッドスピードに合わせ、迷ったら柔らかめを選ぶのが鉄則です。

シャフトの調子(キックポイント)はどう選ぶ?

キックポイント(調子)はシャフトのしなる位置で、先調子・中調子・元調子があります。先調子はヘッド側がしなり、ボールが上がりやすく・つかまりやすいため、ヘッドスピードが遅めの方やボールが上がりにくい方に向きます。元調子は手元側がしなり、弾道が低めで強い球になりやすく、ヘッドスピードが速い方向きです。中調子はその中間でクセが少なく、迷ったら中調子が無難です。

試打では何を確認すればいい?

試打では弾道計測器の数値を必ず確認しましょう。特に「打ち出し角」「スピン量」「ミート率」「キャリー」の4つが重要です。ヘッドスピードに対して打ち出し角が低くキャリーが伸びない場合はロフトが小さすぎる、スピンが多すぎて吹け上がる場合はロフトが大きすぎるサインです。1球の最高記録ではなく、平均的な弾道とミスの傾向で判断するのが確実です。

スコアを記録して自分に合うドライバーを見つける

GolfCounterなら2,174ラウンドのデータと比較しながら、クラブを変えた前後のミスやスコアの変化を客観的に把握できます。

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