脱力と同調で飛ばす— キム・ヒョージュの「力感ゼロ」スイング
ゴルフスイングコンサルタント吉田洋一郎は、2026年に2週連続優勝したキム・ヒョージュのスイングの特徴を「力感がなく、ゆったりと振っているように見える」点にあると解説します。理由の一つは体と腕がシンクロしていること。手先の力に頼らず大きな筋肉を使ってクラブを振るため、自然とゆったりした動きになります。もう一つは遠心力をうまく使っていること。ダウンスイング後半からはヘッドが主導となり、遠心力によって体が回されるような動きになります。同じタイプにネリー・コルダが挙げられ、ポイントはグリッププレッシャー。10段階で5の強さで握っている人は、2〜3まで落とすことでヘッドが自然と走ります。
2026-09-28更新 / 5,979ラウンド分析
キム・ヒョージュのスイング 4つの特徴
1体と腕のシンクロ
「腕と肩の三角形」を崩さず、手先ではなく大きな筋肉で振る。両ワキにタオルを挟むドリルが有効です。
2遠心力で体が回される
ダウンスイング後半からヘッドが主導となり、遠心力で体が回される。スイングアークが大きくなり、ゾーンでボールをとらえます。
3グリッププレッシャーは2〜3
インパクトで10段階の5で握る人は2〜3へ。あえて力を抜くことでヘッドが自然に走り、飛距離と方向性が上がります。
4半分の距離を打つイメージ
脱力の感覚は短いクラブの素振りから。実打では「130ヤードの人は65ヤードを打つつもり」でリキみを取ります。
※ スイングの分析は、ツアー中継・主要ゴルフメディアのレッスン解説で共通して指摘されている特徴を整理したものです。
スイングとクラブセッティングはつながっている
キム・ヒョージュのスイングの思想は「再現性」です。その思想はクラブにも表れています。 ドライバーはYonex EZONE GT 460 (9°)にYonex REXIS KAIZA-M 6S。 ウッド類はヨネックスのREXIS KAIZAシリーズで統一し、アイアン・ウェッジはNippon N.S. Pro Zelosを採用しています。軽量かつ高剛性のシャフトを選ぶことで、スウィングの一貫性を高める設計思想が見られます。
パターはL.A.B. MEZZ.1 MAX(Ford Championship (2026)・2025年ヨネックスレディスで確認)。直進安定性の高い大型マレットで、ストロークもスイングと同じく「余計な動きを減らす」方向で作られています。
【本題】アマチュアはどこを真似るべきか
「スイング中についリキんでしまう人は参考にしたい」と紹介される選手です。まずピッチングウェッジの素振りで脱力を覚え、普段の半分の距離を打つつもりでボールを打つ。グリップを緩めると引っかける人はアウトサイドインの疑いがあるので、フォローでヘッドを右斜め45度に放り投げるイメージを。
GolfCounterの実データ
平均121.9
GolfCounterに記録されたアマチュアの平均スコアは121.9(5,979ラウンド)。 このスコア帯で最も効くのは、飛距離アップではなく「曲がらない」「ミスの幅を小さくする」こと。キム・ヒョージュのスイングが教えてくれるのは、まさにそこです。
① フェースを開かないバックスイングを試す
ハーフウェイバックでフェースがややシャット(下向き)になっているか、スマホで撮って確認。開いていたら、手首を使わず体の回転だけで上げる意識に変えます。
② その場で回る
左右にスウェイしないよう、頭の位置を変えずに回転。ボールとの距離が一定になり、ミート率が上がります。
③ 振り切れるシャフトを選ぶ
トッププロでも軽量シャフトで戦っています。重く硬いシャフトで振り遅れているなら、軽くする方が方向性も飛距離も安定します。
キム・ヒョージュのスイング・パターに関するよくある質問
キム・ヒョージュのスイングの特徴は?
力感がなくゆったり見えるスイング。体と腕のシンクロと遠心力がカギで、グリッププレッシャーを落としてヘッドを走らせます。
キム・ヒョージュの飛距離は?
2026年のドライビングディスタンスは261ヤード(104位)。フェアウェイキープ率5位、平均パット数2位の正確性で勝つタイプです。
キム・ヒョージュのクラブは?
詳しいセッティングはクラブセッティングのページにまとめています。