サウナハットの効果と選び方|素材4種の比較表と研究でわかることをわかりやすく解説【形・サイズ・洗い方・どこで買えるか・施設のマナーまで】

公開 2026-10-03・更新 2026-10-03・GolfCounter 編集部(ととのい時計 開発チーム)

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結論

サウナハットをかぶる意味は、サウナ室でいちばん熱い位置にある頭と髪を、熱風から守ることです。暖かい空気は上にたまるので、座っていても頭は体の中で最も高温にさらされます。ハットそのものの効果を測った研究は見当たりませんが、サウナ中に顔や頭を冷やすと暑さの感じ方が和らぐという研究はあり、頭部の熱が体感を大きく左右することはわかっています。選ぶときは、熱を通しにくいウール・フェルトか、洗いやすいタオル地・ポリエステルかを決め、耳まで隠れる深さのものを選べば大きく外しません。

「サウナハットって本当に効果があるの?かぶっている人が多いけど、意味がよくわからない」

「買ってみたいけど、ウール・タオル地・メッシュと種類が多すぎて選べない」

サウナに通い始めて、サウナハットが気になっている方も多いのではないでしょうか。紹介記事を読んでも「のぼせを防ぐ」「髪を守る」と書いてあるだけで、どこまで本当なのか、濡らすべきかどうかすら記事によって言うことが違います。そこでこの記事では、サウナと頭部の温度、髪と熱の関係を調べた研究を読み、わかっていることと言われているだけのことを分けて整理しました。そのうえで、素材4種を耐熱・吸水・乾きやすさ・洗濯・手入れで比べた表と、形・サイズ・洗い方・買える場所・施設のマナーまでまとめています。ぜひ参考にしてください。

サウナの持ち物をまとめて知りたい方へ:ハット以外のマット・ボトル・時計なども含めた持ち物はサウナの持ち物とおすすめグッズで紹介しています。

1. サウナハットとは?かぶる意味

サウナハットがなぜ必要とされるのかは、サウナ室の熱の分布を知るとわかりやすくなります。まずは仕組みから押さえておきましょう。

サウナハットは、サウナ室の中でかぶる帽子です。熱を通しにくい、または汗を吸う素材で、耳まで覆えるよう深めに作られているものが多くあります。

サウナ室は、ストーブで温められた空気が天井近くにたまり、床に近いほど温度が低くなります。上段に座ると熱いのはこのためで、座っている人の体でも、いちばん高い位置にある頭が最も熱い空気に触れています。フィンランドの研究者は、快適なサウナの空気の温度を80〜100℃としています(Helamaa ら, 1988)。髪や頭皮は、この温度の空気にいちばん長く直接さらされる場所です。

さらに、ストーンに水をかけるロウリュやアウフグースでは、熱い蒸気が上から降りてきて、顔や耳に強く当たります。ハットで頭と耳を覆うと、この熱の当たりを和らげられる、というのがサウナハットをかぶる意味です。

サウナ室の状況頭で起きることハットの役割
熱い空気が上にたまる体の中で頭が最も高温にさらされる頭と髪を覆って熱の当たりを和らげる
空気が乾いている(ドライサウナ)髪が熱風に直接さらされる髪を覆い、熱風が直接当たらないようにする
ロウリュ・アウフグース熱い蒸気や熱波が顔と耳に当たる耳や額を覆い、つばで顔まわりを守る
汗が頭から流れる汗が目に入る・顔に垂れる汗を吸い、垂れにくくする

ロウリュの熱さが苦手な人がハットを使うと楽になることがあるのも、この仕組みからです。ロウリュとアウフグースそのものについてはロウリュ・アウフグースの意味と楽しみ方でまとめています。

2. サウナハットの効果は?研究でわかること・わかっていないこと

サウナハットの効果としてよく挙げられる5つを、研究の裏付けがあるかどうかで分けました。買う前に「何が期待できて、何は言い過ぎか」を知っておくと、選び方もぶれません。

よく言われる効果仕組みの説明研究の裏付け
① のぼせを和らげるいちばん熱い頭部の熱を和らげるハットで測った研究は見当たらない。顔や頭を冷やすと暑さの感じ方が和らぐ研究はある
② 髪を熱から守る80〜100℃の熱風が髪に直接当たらないハットで測った研究は見当たらない。髪の表面は温度が高いほど傷みやすいという研究はある
③ 耳や顔を熱から守る耳や額を覆い、ロウリュの熱が当たりにくい仕組みとしての説明。測った研究は見当たらない
④ 顔や肌の乾燥を防ぐ顔まわりの熱風を和らげるサウナ浴そのものは肌を乾燥させないという総説がある。根拠は弱い
⑤ 集中できる・周りが気にならない深くかぶると視界がせまくなる個人の感じ方。研究は見当たらない

2-1. のぼせ対策:頭と顔の温度は、暑さの感じ方を大きく左右する

サウナハットをかぶった人とかぶらない人を比べた研究は、私たちが調べた範囲では見つかりませんでした。ただし、サウナの中で頭や顔の温度を変えると体の反応がどう変わるかを調べた研究はあります。

英国バーミンガム大学の実験では、58℃のサウナに60分座ってもらい、片方のグループだけ5分ごとに顔を冷やしました。顔を冷やしたグループは暑さの感覚が小さく、暑さで上がるホルモン(プロラクチン)も上がりませんでした。冷やさなかったグループではプロラクチンが約102%増えています。一方、心拍数には差がありませんでした。研究者は、顔は皮膚全体の約10%にすぎないのに、暑さへの反応に不釣り合いなほど大きく影響すると述べています(Mündel ら, 2006)。

同じグループの別の実験では、68℃前後のサウナで頭と顔を冷やし続けると、体の中心の温度の上がり方が、冷やさない場合の1.22℃から0.75℃に抑えられました(Simmons ら, 2008)。

この研究からわかること・言えないこと

どちらも「頭や顔を冷やした」実験で、ハットで「熱を遮った」実験ではありません。また、参加者は16人・9人と少人数です。わかるのは、頭や顔の温度がサウナでの暑さの感じ方に大きく関わるということまでです。ハットでのぼせを防げるとまでは言えませんが、熱い頭部を覆って熱の当たりを和らげる、という考え方には筋が通っています。

なお、のぼせやめまいを感じたら、ハットをかぶっていても時間にかかわらずすぐに出てください。ハットは長く入るための道具ではなく、同じ時間を楽に過ごすための道具です。時間の目安はサウナの入り方(何分・何セット)で解説しています。

2-2. 髪を守る:髪の表面は、温度が高いほど傷みやすい

サウナで髪がどれだけ傷むかを直接測った研究も見当たりません。参考になるのは、ドライヤーの熱と髪の傷みを調べた韓国・延世大学の研究です。髪の束を30回洗って乾かす実験で、髪の表面は温度が高いほど傷みやすく、5cmの距離から当てた95℃の熱風では、10回ほどで髪の色が明るく変わり始めました(Lee ら, 2011)。

ドライヤーの熱風とサウナの空気は当たり方も時間も違うので、そのまま比べることはできません。それでも、サウナの空気は80〜100℃と、この実験の高温条件に近い温度です。カラーやパーマをしている人が、髪を熱風から守るためにハットやタオルで覆うのは理にかなっています。女性向けの髪のケアは女性のサウナの入り方で詳しく紹介しています。

2-3. 肌の乾燥を防ぐ:言われているほどの根拠はない

「サウナハットで顔の乾燥を防げる」と紹介されることがありますが、根拠は弱いと考えてください。フィンランドの医師らによる総説では、サウナ浴は肌を乾燥させず、乾癬の人にはよい場合もあるとしています(Hannuksela ら, 2001)。ただし同じ総説は、汗でアトピー性皮膚炎のかゆみが増すことがあるとも書いています。肌の調子は人によって違うので、サウナの後に乾燥を感じるなら、ハットに頼るよりも上がった後の保湿を優先するほうが確実です。

3. 濡らす?濡らさない?意見が割れる理由

サウナハットを濡らしてかぶるかどうかは、紹介記事によって正反対のことが書かれています。どちらにも理由があるので、仕組みから整理すると自分に合う使い方を選べます。

ポイントは2つあります。1つは、水は空気よりはるかに熱を伝えやすいことです。熱の伝わりやすさ(熱伝導率)は、水がおよそ0.6、空気がおよそ0.026 W/(m·K)で、水は空気の20倍以上熱を伝えます。濡れたハットは、乾いたハットのように布の間の空気で熱を遮れません。もう1つは、水は蒸発するときに熱を奪うことです。空気が乾いていれば、濡れた布から水が蒸発する間は、布の温度が上がりにくくなります。

サウナの状況乾いたハット濡らして絞ったハット
乾いたドライサウナ(湿度が低い)布の間の空気で熱を遮る。基本はこちら蒸発する間は涼しく感じやすい。乾くと効果は終わる
ロウリュ・アウフグースの最中熱い蒸気をある程度遮る蒸発しにくくなり、熱を伝えやすい布が頭に張り付く
スチームサウナ・湿度の高いサウナ水滴を吸って垂れにくくする蒸発で冷えにくく、メリットが小さい
ウール・フェルトのハット本来の断熱性を生かせる縮みやすくなる。手入れの手間が増える

まとめると、基本は乾いたままかぶり、乾いたドライサウナで頭が熱いと感じるときだけ、冷水で濡らして固く絞って試す、という使い分けがおすすめです。2-1で紹介した研究で顔や頭を「冷やす」と暑さの感じ方が和らいだことを考えると、冷たく濡らしたハットで涼しく感じるのは自然です。ただし、ロウリュの直前には乾いたハットに替えるか、外して頭にのせておくと熱くなりにくくなります。これは素材の性質からの説明で、濡らしたハットと乾いたハットを比べた研究は見当たりません。

4. 素材4種の比較表(耐熱・吸水・乾きやすさ・洗濯・手入れ)

サウナハット選びでいちばん差が出るのは素材です。ここで自分に合う素材を決めておけば、あとは形とサイズを選ぶだけになります。

素材耐熱(断熱)吸水乾きやすさ洗濯機手入れ
ウール・フェルト◎ 厚手で熱を通しにくい○ 湿気を吸う△ 乾くのに時間がかかる△ 手洗いのみの商品が多い△ 縮み・形崩れに注意
タオル地(綿・今治タオルなど)△〜○ 二重構造なら上がる◎ 汗をよく吸う△ 厚手は乾きにくい◎ 洗える商品が多い◎ 気軽に洗える
リネン(麻)△ 薄手のものが多い○ 吸ってすぐ放す◎ 乾きやすい○ ネット・弱水流が無難○ しわになりやすい
ポリエステル・ナイロン(メッシュ・中綿入り)△〜◎ 素材自体は低い。中綿や多層構造で高い商品もある△ 吸水は少なめ◎ 速乾◎ 洗える商品が多い◎ 軽く、たためる

◎○△は素材の一般的な傾向です。同じ素材でも、二重構造・中綿・撥水加工などで性能は大きく変わるので、最終的には商品ごとの説明と洗濯表示を確認してください。

4-1. ウール・フェルト:熱を通しにくさを重視する人に

羊毛を固めたフェルトや厚手のウールは、繊維の間に空気を多く含むので熱を通しにくく、昔ながらのサウナハットの定番素材です。ロウリュの熱さが苦手な人や、上段で過ごしたい人に向いています。弱点は手入れで、熱いお湯や洗濯機のもみ洗いで縮みやすく、乾くのにも時間がかかります。最近は「丸洗い可能」をうたうウール混の商品も増えているので、手入れが心配なら表示を確認して選ぶとよいでしょう。

4-2. タオル地:洗いやすさと汗の吸いやすさで選ぶなら

綿のパイル地や今治タオルを使ったハットは、汗をよく吸い、洗濯機で気軽に洗えるのが魅力です。肌ざわりがやわらかく、初めての1つにも選びやすい素材です。一枚生地だと熱を通しやすいので、熱さを和らげたいなら二重構造のものを選ぶと安心です。

4-3. リネン:乾きやすさと軽さを重視する人に

麻のリネンは、湿気を吸ってすぐ放す性質があり、さらっとした肌ざわりで乾きやすい素材です。薄手のものが多く断熱性は控えめなので、温度がそれほど高くないサウナや、蒸れが苦手な人に向いています。

4-4. ポリエステル・ナイロン:速乾と持ち運びを重視するなら

化学繊維のハットは、軽くて乾きやすく、小さくたためるものが多いので、仕事帰りやサ旅に持ち歩く人に便利です。素材自体の断熱性は高くありませんが、メッシュを重ねた多層構造や、中綿(断熱材)を入れて熱を通しにくくした商品もあります。

5. 形3種の違い(とんがり・バケット・キャップ型)

素材の次に選ぶのが形です。形によって、覆える範囲・視界・持ち運びやすさが変わります。

形特徴覆える範囲向いている人
とんがり型(フェルトの伝統型)頭頂がとがった三角の形。つばを折り返して深さを調整できるものが多い頭全体と耳。深くかぶれば目元まで熱さをしっかり和らげたい人、雰囲気を楽しみたい人
バケットハット型ぐるりとつばがある帽子の形。街でかぶれるデザインもある頭全体。つばで顔まわりと耳を守る顔まわりの熱が苦手な人、見た目を重視する人
キャップ型(つば付き・ニット帽型)頭にフィットする形。前だけつばがあるものも頭と耳。顔は出やすい視界を広く保ちたい人、ずれにくさを重視する人

どの形でも大切なのは、耳まで隠れる深さがあるかです。耳は皮膚が薄く、ロウリュの熱が当たると熱さを強く感じやすい場所です。深くかぶるタイプは視界がせまくなるので、サウナ室の出入りや段差では、つばを上げて足元を確かめてください。

6. サイズの選び方と頭囲の測り方

サウナハットはフリーサイズの商品が多いものの、小さすぎると浅くしかかぶれず、大きすぎると視界をふさぎます。通販で失敗しないために、頭囲と深さの2つを確認しましょう。

  1. 頭囲を測る:メジャーを眉の少し上と、後頭部のいちばん出ているところを通るように一周させて測ります。
  2. 商品の頭囲表記と比べる:フリーサイズでも「頭囲58〜60cm」「頭囲60cm」のように表記されていることが多いので、自分の頭囲が収まるかを確かめます。
  3. 深さ(高さ)を確認する:高さの表記があれば、耳まで隠れるかの目安になります。迷ったら深めを選ぶのが無難です。
  4. 髪の量・まとめ方を考える:髪が長い人は、お団子にまとめた分だけ大きさが必要です。大きめ・深めの表記があるものか、レディース向けの商品を選ぶと収まりやすくなります。

7. 目的別のおすすめの選び方(メンズ・レディース・かわいい・ブランド)

ここまでの素材・形・サイズを、目的別の選び方にまとめました。特定の商品を順位づけするのではなく、何を優先するかで選ぶ軸を示しています。

優先したいこと素材形チェックポイント
熱さをしっかり和らげたいウール・フェルト、中綿入りとんがり型・バケット型厚み・多層構造・耳まで隠れる深さ
毎回洗って清潔に使いたいタオル地、ポリエステルどれでも洗濯機可の表示、乾きやすさ
持ち歩きやすさポリエステル・ナイロン、リネンキャップ型・たためる形重さ、小さくたためるか
髪を守りたい(カラー・パーマ)ウール・フェルト、二重のタオル地深めのバケット型・とんがり型まとめ髪が入る大きさ
はじめての1つ二重のタオル地バケット型洗える・フリーサイズ・深め

7-1. メンズ・レディースの違い

サウナハットの多くは男女兼用で、性能に男女の差はありません。違いはサイズとデザインで、メンズはシンプルな色や大きめのサイズ、レディースはまとめ髪が入る大きさや明るい色・かわいい柄が多い傾向です。頭囲と深さが合えば、どちら向けを選んでもかまいません。

7-2. ブランド・コラボで選ぶ

サウナハットは、サウナグッズの専門ブランドだけでなく、帽子・アウトドア・タオルのメーカーやキャラクターとのコラボでも作られています。楽天市場では、コールマンのリネンサウナハット、ニューエラのサウナハット、サンリオのキャラクターのサウナハット、サウナグッズブランドSAUNA NOVAのサウナハットなどが販売されているのを確認できました(2026年10月3日時点)。

帽子ブランドのOVERRIDEは、公式サイトで断熱材入りのサウナハットなどを紹介していて、サウナ検索サイト「サウナイキタイ」とのコラボモデルも作っています。タオルメーカーのホットマンも、自社のタオル技術を使ったタオル地のサウナハットを公式オンラインショップで販売しています。コラボ品は数量限定のことが多いので、気になるものは早めに公式サイトで確認してください。

7-3. 価格の目安

楽天市場の検索結果の1ページ目(2026年10月3日時点)で価格の真ん中あたりを見ると、タオル地が約2,200円、ウール・メッシュ・リネンが3,000円台でした。多くの商品は2,000〜4,000円前後に集まり、断熱材入りやブランドのものは5,000円以上になることもあります。価格はセールや在庫で変わるので、最新の価格は各サイトで確認してください。

8. サウナハットはどこで買える?

サウナハットは、通販だけでなく実店舗でも買えるようになっています。手に取って選びたいか、種類の多さで選びたいかで、買う場所を決めましょう。

買える場所特徴向いている人
楽天市場・Amazonなどの通販素材・形・価格の選択肢がいちばん多い。レビューで使い勝手を確認できる比べて選びたい人
ブランドの公式サイトコラボ・限定品、サイズ表が詳しい特定のブランドが欲しい人
3COINSなどの雑貨店手ごろな価格で、店頭で手に取れるまず試してみたい人
サウナ施設の売店施設オリジナルのハットを置いているところがある好きな施設の記念に欲しい人

3COINSでは、サウナイキタイとのコラボでサウナハットが何度か発売されています。2025年11月22日に発売された第3弾では、リサイクルコットンを使い、以前のパイル地より生地を厚くして耐熱性を上げたと案内されています(サウナイキタイのお知らせ)。在庫は店舗ごとに違うので、行く前に確認すると確実です。

無印良品のサウナハットについて

「無印良品のサウナハット」を探す人もいますが、私たちが調べた範囲では、無印良品の公式サイトでサウナハットの販売を確認できませんでした。そのためこの記事では扱っていません。気になる方は、無印良品の公式ストアで最新の取り扱いを検索してください。

サウナハットと一緒にそろえたいマットや水筒、サウナで使える時計などはサウナの持ち物とおすすめグッズで、時間を測る道具はサウナで使える時計の選び方で紹介しています。

9. 洗い方と乾かし方(素材別)

サウナハットは毎回たっぷり汗を吸うので、手入れを怠るとにおいや雑菌の原因になります。素材ごとに洗い方を変えるのが、長く使うコツです。

素材洗い方乾かし方頻度の目安
ウール・フェルト水かぬるま湯で中性洗剤(おしゃれ着用)を使い、押し洗い。こすらない・もまないタオルで水気を吸い取り、形を整えて陰干し毎回は汗をすすぐだけ。汚れやにおいが気になったら洗う
タオル地洗濯ネットに入れて洗濯機で洗える商品が多い形を整えて干す。厚手は風通しのよい場所で使うたび
リネンネットに入れて弱水流か手洗いしわを伸ばして陰干し使うたび
ポリエステル・ナイロン洗濯ネットに入れて洗濯機で洗える商品が多い陰干しですぐ乾く。中綿入りは形を整えて使うたび
  1. 使った直後に汗を流す:施設を出る前にシャワーで軽くすすぎ、固く絞っておくと、においが残りにくくなります。
  2. 持ち帰りは通気性のある袋で:濡れたまま密閉した袋に長く入れておくと、においの原因になります。帰宅したらすぐ取り出します。
  3. 洗濯表示を確認して洗う:同じ素材でも洗える・洗えないは商品によって違います。表示が最優先です。
  4. 陰干しで乾かす:乾燥機は縮みや傷みの原因になるので避けるのが無難です。ループ付きのハットはフックにかけると乾きやすくなります。

9-1. サウナの後の髪の乾かし方

ハットで髪を守っても、サウナの後の乾かし方で髪の傷みは変わります。2-2で紹介したドライヤーの研究では、自然乾燥させた髪は、髪の内部の細胞をつなぐ部分(細胞膜複合体)が傷んでいました。一方、15cm離してドライヤーを動かしながら乾かした場合は、自然乾燥より傷みが少ないという結果でした(Lee ら, 2011)。サウナの後は濡れたまま放置せず、ドライヤーを近づけすぎずに動かしながら乾かすのがおすすめです。

10. 施設でかぶってよい?サウナハットのマナー

サウナハットはかぶってよい施設が多いものの、扱いは施設ごとに違います。気持ちよく使うために、次の点を押さえておきましょう。

場面マナー
初めての施設掲示や公式サイトで、サウナハットを使ってよいかを確認する。使用を断っている施設もある
サウナ室に入る前清潔なハットを使う。毛羽や毛玉が落ちやすいものは手入れしてから
サウナ室の中ハットを絞らない。汗のついたハットをベンチに置きっぱなしにしない
水風呂入る前に外す。ハットを水風呂に入れない、縁に置かない
休憩・外気浴ハットを置いて椅子を長く確保しない
貸し出しのある施設施設のハットは決められた返却場所へ戻す

いちばん気をつけたいのは水風呂です。ハットの汗や繊維が水に入らないよう、水風呂の前には必ず外してください。外したハットは手に持つか、施設が決めた置き場所に置きます。施設ごとに違うルールや、初めての施設で確認したいことはサウナのマナーで、水風呂の入り方は水風呂の入り方と効果で詳しくまとめています。

11. ハットの有無を自分の記録で比べる

2章で見たとおり、サウナハットの効果は研究で直接測られていません。だからこそ、自分の体でどう違うかを確かめる価値があります。

比べ方はシンプルで、同じ施設・同じ温度で、ハットをかぶった日とかぶらない日の、サウナにいた時間や休憩中の心拍の戻り方を見比べます。体調や混み具合でも変わるので、1回で決めず何回か続けて見てください。

ととのい時計は、iPhone・Apple Watch・Android で使えるサウナ記録アプリです。高温浴・水風呂・休憩の3つのタイマーがあり、Apple Watch で測った心拍から、温まり・冷え・回復・時間バランスの4つの要素で0〜100の「ととのいスコア」を出します。セットごとの心拍グラフや履歴、施設名も残せるので、ハットの有無で入り方がどう変わったかを振り返れます。

12. よくある質問

サウナハットをかぶる意味はある?

あります。サウナ室は暖かい空気が上にたまるため、いちばん高い位置にある頭が最も熱くなります。ハットで頭と髪を覆うと、熱さを和らげ、髪が熱風に直接さらされるのを防げます。ただし、ハットそのものの効果を測った研究は見当たらないので、「のぼせを防げる」と言い切ることはできません。

サウナハットはのぼせ防止に効果がある?

サウナハットをかぶった人とかぶらない人を比べた研究は見当たりません。一方で、サウナ中に顔や頭を冷やすと暑さの感じ方が和らぎ、体の中心の温度の上がり方も小さくなったという研究はあり、頭や顔の温度が体感に大きく関わることは示されています。ハットはその頭部の熱を和らげる道具、と考えるのが正確です。

サウナハットは濡らしてかぶるべき?

基本は乾いたままがおすすめです。水は空気よりはるかに熱を伝えやすく、湿度の高いサウナやロウリュの最中は、濡れたハットが熱くなりやすいためです。乾いたドライサウナで頭が熱いときは、冷水で濡らして固く絞ると、水が蒸発する間は涼しく感じられることがあります。

サウナハットはタオルで代用できる?

代用できます。乾いたタオルを頭に巻くか、頭にのせて耳まで覆えば、髪と頭を熱から守る目的はある程度果たせます。ずれやすい、耳や顔まわりを覆いにくいのが難点なので、よく通うならハットのほうが快適です。

サウナハットはどこで買える?

楽天市場やAmazonなどの通販、サウナグッズのブランドや帽子・タオルメーカーの公式サイト、3COINSのような雑貨店、サウナ施設の売店で買えます。無印良品のサウナハットは公式サイトで販売を確認できなかったので、購入前に公式ストアで検索してください。

13. まとめ

サウナハットは、サウナ室でいちばん熱い頭と髪を熱風から守る道具です。最後にポイントを振り返ります。

  • 暖かい空気は上にたまるので、頭は体の中で最も高温にさらされる。それを覆うのがサウナハットの意味
  • ハットそのものの効果を測った研究は見当たらない。ただし頭や顔の温度が暑さの感じ方を大きく左右することは研究で示されている
  • 濡らすかどうかは基本は乾いたまま。乾いたドライサウナで熱いときだけ、冷水で濡らして固く絞る
  • 素材は、熱を通しにくさならウール・フェルト、洗いやすさならタオル地・ポリエステル、乾きやすさならリネン
  • 形よりも耳まで隠れる深さが大切。頭囲と高さを確認して選ぶ
  • 初めての施設では使ってよいかを確認し、水風呂の前には必ず外す

まずは素材を1つ決めて、手持ちのタオルとの違いを試してみてください。次のサウナでは、ハットをかぶった日の入り方を記録しておくと、自分に合う使い方が見えてきます。