サウナの入り方は「サウナ5〜12分・水風呂1〜2分・休憩5〜10分」を2〜3セット何分・何セットかを温度と慣れ別の早見表でわかりやすく【初めての日の手順・12分計の読み方つき】

公開 2026-10-03・更新 2026-10-03・GolfCounter 編集部(ととのい時計 開発チーム)

結論

サウナの入り方の基本は、サウナ→水風呂→休憩を1セットとして、2〜3セットくり返すことです。時間の目安は、サウナ5〜12分・水風呂1〜2分(15℃以下なら30秒〜1分)・休憩5〜10分。何分入るかはサウナ室の温度と慣れで変わり、はじめての人が中温のサウナに入るなら5〜6分、慣れた人でも12分前後までが目安です。時計の数字より、体のサインを優先して出てください。

「サウナって、結局何分入って、何セットすればいいの?」

「サイトごとに10分と書いてあったり6分と書いてあったりで、どれが正しいのかわからない」

はじめてのサウナを前に、正しい入り方がわからず不安に感じている方も多いのではないでしょうか。調べるほど数字がばらばらで、かえって迷ってしまいます。そこでこの記事では、サウナの記録アプリ「ととのい時計」を作っている開発チームとして、入り方の手順と時間の目安を、サウナ室の温度と慣れ別の早見表にまとめました。「何分」の答えがばらばらになる理由、サウナ室の12分計の読み方、初めての日の手順、注意が必要な人まで、論文と消費者庁の資料で裏付けをとりながら解説します。ぜひ参考にしてください。

自分の時間をすぐ知りたい方へ:経験・サウナ室の温度・水風呂の温度・使える時間を選ぶだけで、1セットの時間配分とセット数を出す自分に合うサウナ時間診断があります。サウナの後の「ととのう」感覚について詳しく知りたい方は「ととのう」とは何かの解説もどうぞ。

1. サウナの入り方の基本|1セットの流れと時間

まずは全体の流れを押さえておくと、施設に着いてから迷いません。サウナの入り方は、どの施設でも次の3つの手順の組み合わせです。

手順時間の目安ポイント
① サウナ5〜12分はじめては下段で短めに。汗がしっかり出て、体の芯まで温まったと感じたら出る
② 水風呂1〜2分(15℃以下なら30秒〜1分)かけ水で汗を流してから。息を止めず、ゆっくり吐きながら入る
③ 休憩(外気浴)5〜10分体をふいて椅子に座るか横になる。冷えすぎる前に次のセットへ

この①〜③を1セットとして、2〜3セットくり返します。最初と最後、そしてセットの合間に水分をとるのも、入り方の一部と考えてください。

1-1. なぜ「サウナ→水風呂→休憩」の順番なのか

サウナで体を温めると、心拍数が大きく上がります。健康な若い男性8人を測ったフィンランドの実験では、「つらいと感じるまで」入った場合、80℃のサウナで心拍数が約60%、100℃では約90%上がりました(Kukkonen-Harjula ら, 1989)。その体を水風呂で一気に冷やし、休憩で落ち着かせる、という上げ下げの流れが、サウナの入り方の骨組みです。

サウナの後は、血圧が入浴前より下がることも確かめられています。73℃のサウナに30分入った102人の研究では、入浴直後の血圧が平均137/82mmHgから130/75mmHgに下がりました(Laukkanen ら, 2018)。休憩で座ったり横になったりするのは、こうした体の変化を落ち着いて受け止めるためでもあります。サウナ好きが言う「ととのう」感覚が来るのも、この休憩の時間です。

1-2. 全部で何分かかる?トータル時間の目安

サウナに何分入るかと同じくらい、「全体で何分見ておけばいいか」も気になるところです。サウナ・水風呂・休憩の目安の真ん中の値で計算すると、次のようになります。

経験1セットの目安セット数サウナ・水風呂・休憩の合計
はじめて約14分2セット約30分
何度か入った約17分3セット約50分
慣れている約19分3セット約55〜60分

※中温(70〜89℃)のサウナ室・16〜20℃の水風呂の場合。実際には、着替え、体と髪を洗う時間、最後のシャワーが加わります。施設に着いてから出るまでは、上の合計にプラス20〜30分ほど見ておくと、慌てずに済みます。

2. サウナは何分?温度と慣れ別の早見表

「サウナ 何分」の答えは、サウナ室の温度とあなたの慣れの2つで決まります。まず自分がどのマスに当てはまるかを確かめてください。

サウナ室の温度はじめて何度か入った慣れている
高温(90℃以上)3〜5分4〜8分6〜10分
中温(70〜89℃)5〜6分6〜10分8〜12分
低温・ミスト・スチーム8〜9分9〜13分11〜15分

この表は、一般に案内されている目安の範囲を、温度と慣れで組み合わせたものです。医学的に安全が保証された基準ではありません。同じ値を使って、水風呂・休憩・セット数まで出すのが自分に合うサウナ時間診断です。

表のどのマスでも、時間は「ここまでに出る」上限の目安で、ここまで入らなければいけない時間ではありません。表の時間より前でも、体が十分に温まった、あるいは苦しいと感じたら出てください。

2-1. 上段と下段で温まり方が変わる

サウナ室の温度計は1か所の温度しか示しませんが、実際には座る高さで温度が大きく違います。熱い空気は上にたまるため、上段ほど熱く、下段ほど温度が低くなります。

同じ8分でも、上段と下段では体への負担がまったく違います。はじめての人は下段から始め、慣れてきたら中段・上段へ移るのがおすすめです。時間を延ばすより先に、座る段で温まり方を調整すると考えると、無理をせずに済みます。

2-2. ドライサウナ・スチームサウナ・ロウリュで時間は違う?

サウナの種類によっても、入る時間の目安は変わります。

種類特徴時間の考え方
ドライサウナ(高温)温度が高く、湿度が低い。日本の施設で多いタイプ早見表の高温・中温の行。12分前後を超えない
フィンランド式(ロウリュあり)熱した石に水をかけて蒸気を出す。体感温度が一気に上がるロウリュの直後は熱く感じるので、時間は短めに見積もる
スチーム・ミストサウナ温度は低めで湿度が高い。じんわり汗が出る早見表の低温の行。長めでも負担は比較的小さい

湿度が上がると、同じ温度でも体はずっと熱く感じます。先ほどの実験でも、80℃から湿度を上げて限界まで入った条件では、心拍数の上がり方が約130%と、乾いた100℃(約90%)より大きくなっていました(Kukkonen-Harjula ら, 1989)。スタッフがタオルで熱波を送るアウフグースや、自分で石に水をかけるセルフロウリュの入り方は、ロウリュとアウフグースの楽しみ方で詳しく解説しています。

2-3. 出るタイミングは時計より体のサインで決める

サウナを出るタイミングは、時間の目安よりも体のサインで判断するほうが確実です。次のどれかを感じたら、そのセットは十分です。

  • 汗が粒になって流れ落ちる:体の表面だけでなく、芯から温まってきた合図です。
  • 呼吸が少し深く、速くなってきた:心拍数が上がっている合図です。
  • 「そろそろ出たい」と自然に思った:その感覚に従って問題ありません。我慢して居続ける必要はありません。

反対に、息苦しさ、めまい、吐き気、頭痛、寒気を感じたら、時間にかかわらずすぐに出て、涼しい場所で休んでください。これは「ととのう」前ぶれではなく、体が限界を知らせているサインです。

2-4. 心拍数で出どきを見る方法と「2倍」の落とし穴

心拍数で出るタイミングを決める方法もあります。10秒間の脈を数えて6倍すると、1分間の心拍数の目安になります。サウナに入る前に一度測っておき、サウナの中でどれくらい上がったかを比べる方法です。

ここで注意したいのが、「安静時の2倍になったら出る」という目安です。上の実験で、つらいと感じるまで入ったときの心拍数の上がり方は、80℃で約1.6倍、100℃で約1.9倍でした。2倍を超えたのは、湿度を上げて「もう限界」というところまで粘った条件だけです(Kukkonen-Harjula ら, 1989)。2倍を目標にすると、実験で限界まで入った人に近い負担をかけることになります。

また、93℃のサウナに25分入った19人の研究では、心拍数と血圧は入っている間ずっと上がり続け、心臓への負荷は60〜100ワットの中程度の運動に相当しました(Ketelhut ら, 2019)。長く入るほど負担は増え続ける、ということです。心拍数の具体的な目安や測り方は、サウナでの心拍数の目安でまとめています。

2-5. その日の体調と季節で時間を調整する

同じ人が同じサウナに入っても、その日の状態で適した時間は変わります。早見表の時間は「体調がふつうの日」の目安と考え、次のような日は短めに見積もってください。

その日の状態時間の調整理由
寝不足・疲れが残っている短めに。セット数も減らすふだんより早くのぼせやすく、気分が悪くなりやすい
夏の暑い日・汗をかいた後短めに。水分を多めにとる来る前から水分を失っていることが多い
冬の寒い日・体が冷えている湯船で温まってから、早見表どおりに冷えた体でいきなり高温に入ると、温まるまでに時間がかかり長居しがち
久しぶりのサウナ1段階下の経験の時間から体の慣れは、間が空くと戻っていることがある

「いつもは10分入れるから今日も10分」と決めつけず、毎回その日の体と相談するのが、サウナの時間とうまく付き合うコツです。

3. 「何分」の答えがサイトによってばらばらな理由

サウナの時間を調べると、「10分」「8〜12分」「6分から」と答えがばらばらで、迷ってしまう人は多いはずです。ここでは、検索上位の記事が示している時間を並べ、なぜ違うのかを整理します。

よく見かける答えその答えの前提
10分が基本(「10分・2分・10分」など)慣れた人が中温〜高温のサウナに入る場合を1つの数字にまとめたもの
8〜12分慣れた人の範囲。はじめての人は短めから、と添えられていることが多い
はじめては5〜6分、慣れたら6〜12分経験で分けた答え。温度の違いはあまり考えていない
スチームなら10〜20分低温・高湿のサウナの場合。ドライサウナには当てはまらない

並べてみると、どれかが間違っているわけではなく、前提にしている人とサウナが違うことがわかります。答えがばらばらになる理由は、主に次の4つです。

3-1. 理由① サウナ室の温度と座る段が違う

サウナ室の温度は、施設によって60℃台から100℃以上まで大きく違います。さらに同じ部屋でも上段と下段で温度が違います。100℃の上段の8分と、70℃の下段の8分は、体にとってはまったく別のものです。温度を書かずに「何分」とだけ答えている記事は、この違いを1つの数字に押し込んでいます。

3-2. 理由② 読み手の慣れを想定していない

サウナに通い慣れた人と、はじめての人では、同じ熱さでも感じ方が違います。慣れた人向けの「10分」を、はじめての人がそのまま守ろうとすると、我慢して入ることになりがちです。経験で時間を分けている記事が増えているのは、このためです。

3-3. 理由③ 公式の基準がない

「何分入るべきか」を定めた公的な基準は、私たちが調べた範囲では見つかりませんでした。日本サウナ・スパ協会が何分・週何回を公式に推奨しているという記載も、確認できていません。消費者庁の注意喚起も、「どんなときに入らないか」は示していますが、何分入るかの数字は示していません。各サイトの時間は、施設やサウナ好きの間で広まった経験的な目安だと考えてください。

3-4. 理由④ 研究の「時間」と入り方の「時間」は別物

サウナの研究で出てくる時間は、入り方の目安とは条件が違います。よく引用されるのが、フィンランドの中年男性2,315人を中央値20.7年追った研究です(Laukkanen ら, 2015)。この研究では入浴の時間も調べていて、1回の入浴時間が19分を超える人は、11分未満の人に比べて突然心臓死のリスクが52%低い(HR 0.48)という関連が出ました。一方、11〜19分の人でははっきりした差がなく(HR 0.93)、あらゆる原因による死亡(全死亡)とは時間の長さに関連が見られませんでした。

「19分入ると体にいい」とは読めません

この研究は観察研究で、示しているのは「関連」です。長く入る習慣のある人がもともと健康だった可能性もあります。また論文の要旨からは、フィンランドの家庭のサウナでの「1回の入浴」が何セット分を含むのかまではわかりません。日本の高温サウナで19分続けて入ることを勧める根拠にはならないので、注意してください。

実験研究でも、時間は目的に合わせて決められています。93℃で25分、73℃で30分といった条件は、体の反応を測るために設定されたもので、ふだんの入り方の目安として示されたものではありません。研究で使われた数字を「何分入るべきか」の答えとして紹介している記事には、少し距離を置いて読むのがおすすめです。

結局のところ、「何分」の答えは自分のサウナの温度と自分の慣れで決めるのがいちばん確実です。上の早見表は、そのための出発点として使ってください。

4. サウナ室の12分計の見方

サウナ室の壁には、多くの場合「12分計」と呼ばれる時計がかかっています。読み方を知っておくと、自分が何分入ったかを迷わず確かめられます。

12分計の文字盤は、ふつうの時計と同じように1〜12の数字が並んでいます。ただし数字1つが1分で、長い針が12分で1周します。ふつうの時計の感覚で「5のところだから25分」と読むと間違えるので注意してください。秒針がついているものもあります。

  1. 入ったときの針の位置を覚える:例えば長い針が「3」を指していたら、それが出発点です。
  2. 何目盛り進んだかを数える:数字1つ進むごとに1分です。「3」から「9」まで進めば6分です。
  3. 12をまたいでも数え方は同じ:「10」から「4」までなら、10→12で2分、12→4で4分の合計6分です。
入ったときの針6分で出るなら8分で出るなら10分で出るなら
126810
39111
61224
9357

サウナ室では暑さで考える力が落ちやすいので、「入ったときの数字に、入る分数を足す(12を超えたら12を引く)」と、入る前に出る位置を決めておくと楽です。

なお、12分計はあくまで時間の目安です。針が目標の位置に来ていなくても、苦しければ出る。来ていても、まだ温まっていないと感じれば、上限の範囲で少し延ばす。体のサインを優先する、という考え方は変わりません。

5. 水風呂は何分?水温別の目安

水風呂の時間は、サウナ以上に水温で変わります。冷たいほど短く、が基本です。

水風呂の温度時間の目安ポイント
16〜20℃くらい1〜2分多くの施設の標準的な温度。肩まで入って呼吸を整える
15℃以下(シングルなど)30秒〜1分冷たさの刺激が強い。短く切り上げる
水風呂に入らない30秒〜1分ぬるめのシャワーで汗を流し、手足から全身を冷やす
はじめての日30秒〜1分水温にかかわらず短めから。腰まで、胸まで、と段階的でもよい

入る前には、必ずかけ水で汗を流します。これはマナーであると同時に、体を冷たさに慣らすためでもあります。消費者庁の注意喚起(2024年6月)では、サウナの直後に急に水風呂へ入ると、血圧が200mmHg程度まで上がったという報告が紹介されています。足先、手先、肩と、心臓から遠いところから順に水をかけてから、ゆっくり入ってください。

出るタイミングの目安は、「冷たさが和らいで、呼吸が落ち着いた」と感じたときです。体が震えはじめるまで入る必要はありません。冷えすぎると休憩中に寒くて落ち着けず、かえってととのいにくくなります。水温と時間の関係や、水風呂が苦手な人の慣れ方は水風呂の入り方と効果で詳しく解説しています。

6. 休憩(外気浴)は何分?

休憩は、サウナの入り方の中でいちばん軽く見られがちですが、ととのう感覚が来るのはこの時間です。目安は5〜10分です。

  • 体をふいてから座る:濡れたままだと体温が奪われすぎます。タオルで軽くふいてから椅子へ。
  • 座るか、横になる:立ったままより、背もたれのある椅子やリクライニングチェアのほうが体の力を抜けます。
  • 外気浴でも内気浴でもよい:屋外に休憩スペースがある施設なら外気浴、なければ脱衣所や浴室内のベンチでの休憩でもかまいません。
  • 冷えを感じたら次へ:手足が冷たくなってきた、寒くなってきたら、休憩を切り上げる合図です。

休憩が短すぎると、心拍数が落ち着く前に次のサウナに入ることになります。ととのう感覚は休憩に入って数分後に来ることが多いので、少なくとも5分は座ってみてください。反対に、冬の屋外などで長く休みすぎると、体が冷えて次のセットがつらくなります。季節や場所ごとの過ごし方は外気浴のやり方と時間でまとめています。

7. 何セット入る?セット数の決め方

セット数の目安は2〜3セットです。ただし「3セットでなければいけない」わけではなく、経験と使える時間、その日の体調で決めます。

場面セット数の目安考え方
はじめての日2セットまで体の反応を確かめる日。物足りないくらいで終える
何度か入った・慣れている3セット2セット目・3セット目で体が慣れて、ととのいやすくなる人が多い
時間がない日1〜2セットセット数を減らし、1セットの休憩は削らない
疲れ・寝不足がある日1セットか、入らない体調が悪い日は無理をしない

3セットがよく勧められるのは、1セット目で体が温まりはじめ、2セット目以降でサウナ・水風呂・休憩の流れに体が慣れていく、という経験的な理由からです。サウナ→水風呂→休憩を3セットくり返した20人の脳波を測った研究では、リラックスや集中と関係があるとされるθ波・α波が増えていました(Chang ら, 2023)。ただしこの研究は企業の研究者による小規模なもので、「3セットが最適」と比べて確かめたものではありません。

セット数を増やすほど、汗で失う水分は増え、疲れも残ります。4セット以上が体によいと示した研究は見当たらないので、増やすよりも1セットの質(しっかり温まる・冷やしすぎない・休憩を削らない)を上げるほうがおすすめです。

7-1. 週に何回入る?頻度の考え方

1回の入り方とは別に、どのくらいの頻度で通うかも気になるところです。先ほどのフィンランドの研究では、週4〜7回サウナに入る男性は、週1回の男性に比べて突然心臓死のリスクが63%低く(HR 0.37)、全死亡のリスクは40%低い(HR 0.60)という関連が出ています(Laukkanen ら, 2015)。同じ地域の男女1,628人を約15年追った研究でも、週4〜7回の人は週1回の人より脳卒中のリスクが約6割低いという結果でした(Kunutsor ら, 2018)。

ただし、週2〜3回の人では突然心臓死の差ははっきりしていません。どちらも観察研究で、「たくさん入れば健康になる」という因果を示したものではありません。毎日入るときの体調管理や、頻度ごとの入り方の調整はサウナに毎日入ってもいいかの解説で詳しく扱っています。

8. 初心者の入り方|初めての日の手順

はじめてサウナに行く日は、施設に着いてから帰るまでの流れを知っておくと安心です。ここでは「入り方 初心者」で知りたいことを、時系列の手順にまとめました。

8-1. 行く前に準備すること

  • 体調を確かめる:熱がある、寝不足、二日酔いの日は行かない日にします。
  • 食事のタイミング:食事の直後は避けます。満腹でも空腹すぎても気分が悪くなりやすいので、軽く食べておくのが無難です。
  • 持ち物:タオルは多くの施設で借りられます。あると便利なのは、水分補給用の飲み物、髪を熱から守るサウナハット、着替えです。何を持っていけばいいかはサウナの持ち物とグッズ、帽子についてはサウナハットの選び方で詳しく紹介しています。

8-2. 当日の手順

  1. 水分をとる:脱衣所でコップ1〜2杯の水やお茶を飲んでおきます。
  2. 体と髪を洗う:汗や汚れを落としてからサウナ室へ。共用の場所に入る前のマナーです。
  3. 湯船で軽く温まる(任意):体が冷えている日は、湯船に少し浸かってからだとサウナで温まりやすくなります。
  4. 体の水気をふく:濡れたままだと汗が出にくく、ベンチも濡らしてしまいます。
  5. サウナ室に入り、下段に座る:入ったときの12分計の針の位置を見ておきます。
  6. 5〜6分を目安に出る:中温のサウナの場合。高温なら3〜5分。苦しければすぐに出ます。
  7. かけ水をしてから水風呂へ:足先から順に水をかけ、30秒〜1分。苦手なら水シャワーでもかまいません。
  8. 体をふいて休憩:椅子に座るか横になって5〜10分。ここでゆっくり呼吸します。
  9. もう1セット:同じ流れをもう一度。1セット目より楽に感じることが多いです。
  10. 水分をとって終える:2セットで終わり。最後にもう一度水分をとり、ゆっくり着替えます。

初めての日は「物足りない」で終えて大丈夫

はじめての日の目的は、自分の体がサウナにどう反応するかを知ることです。ととのう感覚がわからなくても失敗ではありません。2回目、3回目と少しずつ時間とセット数を調整していけば十分です。

8-3. 初心者が知っておきたいサウナ室のマナー

入り方と一緒に、最低限のマナーも押さえておくと気持ちよく過ごせます。体をふいてから入る、サウナ室では大声で話さない、水風呂の前に汗を流す、水風呂に潜らない、タオルを水風呂に入れない、が基本です。施設ごとの細かなルールや、ロウリュ・アウフグースのときの振る舞いはサウナのマナーでまとめています。

9. 目的・場面別のおすすめの入り方

基本の入り方を押さえたら、目的や場面に合わせて少しずつ変えると、自分に合った入り方が見つかります。「入り方 おすすめ」でよく探される場面別に整理しました。

目的・場面おすすめの入り方詳しい解説
ととのう感覚を味わいたい3セット。休憩を5〜10分しっかりとる。水風呂は冷やしすぎない「ととのう」とは
はじめて・久しぶり下段で短め、2セットまで。水風呂は30秒〜1分かシャワーこの記事の初めての日の手順
朝、出かける前に1〜2セット、短め。疲れを残さないことを優先毎日のサウナの入り方
夜、寝る前に寝る直前は避け、時間に余裕をもって入るサウナと睡眠
ロウリュ・アウフグースを楽しむ熱波の前後は時間を短めに。無理に最後まで受けないロウリュとアウフグース
女性の入り方髪と肌を熱から守る。生理中や体調の変化に合わせて調整女性のサウナの入り方
屋外で外気浴をしたい季節で休憩時間を変える。冬は短め、夏は日差しに注意外気浴のやり方

運動の直後は、消費者庁が利用を避けるよう呼びかけているタイミングの1つです。筋トレやランニングの後にサウナに入る場合は、汗が引いて呼吸が落ち着くまで休み、水分をとってから入ってください。運動との組み合わせ方は筋トレとサウナでも扱っています。

10. やってはいけない入り方と注意が必要な人

サウナは座っているだけでも、心臓には中程度の運動と同じくらいの負荷がかかります。安全に楽しむために、避けたい入り方と、入る前に確認が必要な人を整理しておきます。

やってはいけない入り方理由
暑さを我慢して長く入る心拍数と血圧は入っている間ずっと上がり続ける。長いほど負担は大きい
いきなり冷たい水風呂に飛び込む急に冷やすと血圧が大きく上がる報告がある
お酒を飲んでから・飲みながら入る低血圧や不整脈、突然死のリスクを高めると指摘されている
水分をとらずに何セットも入る汗で水分を失い、ふらつきや脱水の原因になる
休憩の後に急に立ち上がるサウナの後は血圧が下がっていることがあり、立ちくらみしやすい

飲酒しながらのサウナが低血圧・不整脈・突然死のリスクを高めることは、医学誌の総説でも指摘されています(Hannuksela ら, 2001)。同じ総説では、不安定狭心症や最近の心筋梗塞、重い大動脈弁狭窄症がある人はサウナを避けるべきだとされています。

次の人は、入り方を工夫する以前に体の安全を優先してください。消費者庁の注意喚起(2024年6月)で、医師のコメントとして示されている内容です。

区分該当する場合
利用を避ける体調不良・発熱があるとき、重い心臓や肺の病気がある人、食事の直後、運動の直後、飲酒後(二日酔いを含む)
主治医に確認してから脳卒中の後の人、心臓の病気や高血圧で治療中の人、妊娠中の人

サウナ中や水風呂の後に、息苦しさ、胸の痛み、めまい、強い頭痛、吐き気を感じたら、すぐに入浴をやめて涼しい場所で横になってください。症状がおさまらないときは、施設のスタッフに伝えて助けを求めてください。

サウナのデメリットや、事故が起きやすい場面についてはサウナの危険とデメリットで、サウナに期待される効果と研究の位置づけはサウナの効果で詳しく解説しています。

11. 自分に合う時間を見つける方法

ここまでの目安は、あくまで出発点です。自分に合う入り方を見つける近道は、条件を決めて入り、結果を振り返ることです。

11-1. 入る前に、自分に合うサウナ時間診断で時間を決める

自分に合うサウナ時間診断では、サウナの経験(はじめて・何度か入った・慣れている)、サウナ室の温度、水風呂の温度、使える時間を選ぶと、1セットのサウナ・水風呂・休憩の時間とセット数、合計時間が出ます。サウナの時間は12分計の目盛りでも表示されるので、サウナ室で時計を見たときに迷いません。この記事の早見表と同じ目安の値を使っているので、表を見る代わりに使ってください。

11-2. 入った後に、1つだけ変えて比べる

「今日はととのった気がする」「今日はいまひとつだった」という感覚は、入り方を変えるヒントになります。ただし一度に全部を変えると、何が効いたのかがわかりません。サウナの時間、座る段、水風呂の時間、休憩の長さのうち、次の回は1つだけ変えて比べると、自分に合う組み合わせが早く見つかります。

11-3. 心拍で振り返る

体感だけでなく、心拍数の動きを見ると、入り方の違いがはっきりします。サウナで心拍数がしっかり上がったか、休憩中にどれだけ下がったかを毎回比べると、「温まりが足りなかった日」「休憩が短すぎた日」の違いが見えてきます。

ととのい時計は、iPhone・Apple Watch・Android で使えるサウナ記録アプリです。高温浴・水風呂・休憩の3つのタイマーがあり、Apple Watch で測った心拍から、温まり・冷え・回復・時間バランスの4つの要素で0〜100の「ととのいスコア」を出します。セットごとの心拍グラフ、履歴、施設名の記録、バッジで、どの入り方の日によくととのえたかを振り返れます。ほかのサウナ記録アプリとの違いはサウナ記録アプリの比較でまとめています。

12. よくある質問

サウナ初心者は何分入ればいい?

はじめての日は、中温(70〜89℃)のサウナ室の下段で5〜6分が目安です。90℃以上の高温なら3〜5分から始めます。時間になっていなくても、息苦しさやめまいを感じたらすぐに出てください。「少し物足りない」くらいで終えるのが安全です。

サウナに12分以上入ってもいい?

高温のドライサウナでは、慣れた人でも12分前後までにとどめるのが一般的な目安です。サウナ中は心拍数と血圧が時間とともに上がり続けることが研究で確かめられていて、長く入るほど心臓の負担は大きくなります。低温サウナやスチームサウナは温度が低いぶん、もう少し長く入る人もいます。

サウナは何セットが最適?

基本は2〜3セットです。はじめての日は2セットまでにしておくと安心です。3セット目までに体が慣れてととのいやすくなる、という人が多い一方、セット数を増やすほど汗で水分を失い疲れも残ります。4セット以上を勧める確かな根拠は見当たりません。

水風呂が苦手でも、サウナの入り方として問題ない?

問題ありません。ぬるめのシャワーで汗を流し、手足から全身まで時間をかけて冷やすだけでも、サウナ→冷却→休憩の流れはつくれます。急に冷たい水風呂に入ると血圧が大きく上がることがあるので、無理に入る必要はありません。

サウナには毎日入ってもいい?

フィンランドの研究では、週4〜7回入る男性は週1回の男性より突然心臓死のリスクが低いという関連が報告されています。ただし観察研究なので「毎日入れば健康になる」とは言えません。疲れや寝不足が残る日は休み、セット数を減らすなど体調に合わせて調整してください。

サウナは食事の前と後、どちらがいい?

消費者庁は、食事の直後のサウナは避けるよう呼びかけています。どれくらい空ければよいかの公的な数値は見当たりませんが、満腹の状態は避け、反対に空腹すぎる状態も気分が悪くなりやすいので、軽く何か口にしてから入るのが無難です。

サウナ室では何段目に座ればいい?

熱い空気は上にたまるので、上段ほど熱く、下段ほど温度が低くなります。はじめての人や体調がいまひとつの日は下段から始め、慣れてきたら中段・上段へ移ると、同じ時間でも温まり方を調整できます。

13. まとめ

サウナの入り方は、サウナ→水風呂→休憩を1セットとして、2〜3セットくり返すのが基本です。最後にポイントを振り返ります。

  • 時間の目安はサウナ5〜12分・水風呂1〜2分・休憩5〜10分。はじめては中温の下段で5〜6分から
  • 「何分」の答えがばらばらなのは、サウナ室の温度と読み手の慣れが前提ごとに違うから。公式の基準はない
  • 時間は上限の目安。出るタイミングは汗・呼吸・「出たい」という感覚で決める
  • 心拍数「安静時の2倍」は、実験で限界まで粘った水準に近い。目標にしない
  • 12分計は数字1つが1分。入ったときの針の位置から数える
  • 飲酒後・体調不良・食事や運動の直後は入らない。持病がある人は主治医に確認する

次にサウナへ行く前に、まず上の早見表で自分の条件に合った時間とセット数を決めてみてください。入った日の時間と心拍を残しておけば、自分にとってちょうどいい入り方が少しずつ見えてきます。