サウナで使える時計の選び方|サウナ対応をうたう3機種とスマートウォッチを公式仕様で比較【12分計の見方・Apple Watchの扱いつき】耐熱温度と水風呂で使えるかで比べる

公開 2026-10-03・更新 2026-10-03・GolfCounter 編集部(ととのい時計 開発チーム)

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結論

メーカーが公式ページでサウナ室での使用条件をはっきり書いている腕時計は、私たちが確認した範囲では、カシオの「サ時計(SAN-100H)」と、100plus の「サウォッチ SHOWDOWN 1」「SAWATCH-3(サウォッチ-3)」の3機種です。時間だけ見たいならサ時計、サウナ室の中でも心拍を見たいならサウォッチが候補になります。Apple Watch は Ultra 以外サウナ不可、Ultra も55℃を超えるサウナは不可と公式に案内されているので、サウナ室の前で外し、水風呂と休憩で着ける使い方にしましょう。

「サウナに腕時計をしたまま入っても壊れない?」

「サウナ用の時計とスマートウォッチ、結局どれを選べばいいの?」

サウナ室の12分計が見えにくい席に座ったときや、自分のペースで時間を測りたいとき、手元に時計が欲しくなる方も多いのではないでしょうか。ところが「サウナで使えるおすすめ」として紹介される時計の多くは、メーカーがサウナでの使用を認めていないモデルです。そこでこの記事では、サウナの記録アプリ「ととのい時計」を作っている開発チームとして、各メーカーの公式ページに書かれた使用条件だけを集め、サウナ専用の時計とスマートウォッチを耐熱・心拍・水風呂・価格で比べました。サウナ室の12分計の見方、防水と耐熱の違い、施設の持ち込みルールまでまとめています。ぜひ参考にしてください。

先に知っておきたい方へ:サウナグッズ全体の選び方はサウナグッズ・持ち物の解説、スマートウォッチで測る心拍数の読み方はサウナの心拍数の目安でまとめています。Apple Watch で毎回のサウナを記録するなら、ととのい時計もどうぞ。

1. サウナの時計は3種類:12分計・サウナ専用ウォッチ・スマートウォッチ

「サウナの時計」と一口にいっても、指しているものは3つに分かれます。自分に必要なのがどれかを先に決めると、選ぶ時計が絞れます。

種類どこで使うわかること向いている人
サウナ室の12分計サウナ室の壁(施設の備品)サウナ室に入ってからの経過時間すべての人。まずはこれで十分
サウナ専用の腕時計サウナ室・水風呂・休憩(メーカーの条件内)経過時間。モデルにより心拍数も12分計が見えにくい/自分のペースで測りたい人
一般的なスマートウォッチ水風呂・休憩(サウナ室では外す)心拍数・記録入り方を記録して振り返りたい人

サウナ室の時間を知るだけなら、施設の12分計で困ることはほとんどありません。自分の時計が欲しくなるのは、①12分計が見えにくい席に座ったとき、②混雑していて時計の前に人がいるとき、③サウナ室の中や休憩中の心拍数まで知りたいとき、の3つです。①②ならサウナ専用の腕時計、③ならサウナ専用ウォッチかスマートウォッチ、と考えるとわかりやすくなります。

心拍数を気にする理由もあります。健康な若い男性8人を測った研究では、80℃のサウナで心拍数が約60%、100℃では約90%上がりました(Kukkonen-Harjula ら, 1989)。93℃のサウナに25分入ったときの心臓への負荷は、60〜100ワットの中程度の運動に相当すると報告されています(Ketelhut ら, 2019)。座っているだけで軽い運動並みに心臓が働いているので、時間と心拍の両方を見ておくと、温まりすぎに気づきやすくなります。

2. サウナ室の12分計の見方

自分の時計を買う前に、サウナ室の壁にある12分計を読めるようにしておきましょう。読み方さえわかれば、多くの場面はこれで足ります。

12分計は、ふつうの時計と同じく1〜12の数字が並んでいますが、数字1つが1分を表します。業務用の浴室用品を扱う遠藤商事のカタログでは、サウナタイマー12分計の説明として「赤針が1周して1分、黒針が1周して12分」と書かれています(遠藤商事 カタログ「浴室用品」)。つまり、黒い針が分を、赤い針が秒を刻む仕組みです。同じカタログに載っている12分計の耐熱温度は110℃で、サウナ室の熱に耐える専用品として作られています。

針1周にかかる時間読み方
黒い針(分)12分指している数字がそのまま「分」。5なら12分のうちの5分の位置
赤い針(秒)1分ふつうの秒針と同じ。60秒で1周

針の色や長さは製品によって違うことがあるので、初めての施設では「どちらの針が速く回っているか」で見分けると確実です。速いほうが秒、ゆっくりのほうが分です。

2-1. 何分入ったかを数えるコツ

12分計は「今が何時何分か」ではなく、「針がどこからどこまで進んだか」で読む時計です。サウナ室に入ったら、まず分の針の位置を覚えます。たとえば分の針が3を指していたら、8分入るつもりなら11まで、と出る位置を先に決めておきます。12を超える場合は12を引きます(9から6分なら3)。

暑さで頭が回りにくいサウナ室では、計算よりも「入る前に出る位置を決める」ほうが楽です。サウナ室の温度や慣れに合わせた時間の目安はサウナの入り方(何分・何セット)にあります。

2-2. 12分計が見えにくいときは

12分計は1台だけのことが多く、座る位置によっては見えなかったり、湯気や照明で読みにくかったりします。その場合は無理に時計を探さず、席を移るか、体の感覚(汗の出方・息苦しさ)を優先しましょう。手元で時間を確かめたい人は、次の章で紹介するサウナ専用の腕時計が選択肢になります。

3. サウナ用に作られた時計(メーカー公式の仕様)

ここでは、メーカーが公式ページでサウナでの使用条件を明記している時計だけを紹介します。数値はすべて各メーカーの公式ページ・ニュースリリースで確認したもの(2026年10月時点)です。

3-1. カシオ「サ時計」SAN-100H:12分計を手元に持てるアナログ時計

サ時計は、カシオがサウナ好きの社員チームの発案で作った「サウナー専用腕時計」です。クラウドファンディングで先行販売された後、2025年10月17日に一般販売モデル『SAN-100H』が発売されました(カシオ ニュースリリース)。ボタンひとつで「サウナモード(12分計)」と通常の時刻表示を切り替えられ、サウナモードではボタンで0:00にリセットして、自分が入った時点から測れます。

項目公式の記載
使用可能環境設定温度100℃までのサウナ(腕に着けた状態で15分以内の使用)
機能時刻表示(時・分)、12分計(分・秒)、リセット機能
防水性能5気圧防水
電池耐熱電池/電池寿命 約5年(交換はカシオの修理受付窓口)
外装樹脂ケース・樹脂裏蓋(低透湿樹脂)、無機ガラス、ウレタン樹脂の伸縮カールバンド
サイズ/質量約40.2×35.4×12.9mm/約24.5g(特設ページの記載)
型番・カラーSAN-100H-7B(オレンジのバンド・白の文字板)、SAN-100H-1B(ブラック)
メーカー希望小売価格16,500円(税込)

特設ページ(カシオ サ時計)では、火傷を防ぐために外装を樹脂で作り、唯一の金属ねじも肌に当たりにくくしたこと、針に蓄光塗料を塗ってうす暗いサウナ室でも見やすくしたことが説明されています。ウェットサウナや熱波・ロウリュのとき、サウナ前後の入浴・シャワーでも着けたまま使えるとされています。

サ時計の公式FAQでは、使えない環境として「設定温度が100℃を超えるサウナ」「サウナ内での15分以上の使用」「腕から外した状態でのサウナ内への持ち込み・放置」「遠赤外線サウナ」「サウナ以外の高温環境」「家庭での日常的な入浴・温泉」が挙げられています。続けてサウナに入るときは、時計が常温に戻ってから入るよう案内されています。水中でのボタン操作も避けてください。

心拍数は測れませんが、電池が約5年もち、充電もいらないので、「手元に12分計があればいい」という人にはいちばんシンプルな選択肢です。サウナ室を出るときに時刻モードに戻せば、ふだんの腕時計としても使えます。

カシオ サ時計 SAN-100H

カシオ サ時計 SAN-100H

画像はイメージです。価格・在庫・仕様は各サイトでご確認ください。

3-2. サウォッチ SHOWDOWN 1 / SAWATCH-3:サウナ室で心拍が見られるウォッチ

サウォッチは、サウナ記録アプリ「サの国」を運営する 100plus が作っているサウナ専用のウォッチです。サウナ室の中で経過時間と心拍数を表示し、データを「サの国」アプリに送って記録します。単体では使えず、専用アプリとの連携が前提です。現在、公式ストアには第2世代の SHOWDOWN 1 と、2026年に発表された第3世代 SAWATCH-3 が掲載されています。

項目SHOWDOWN 1(第2世代)SAWATCH-3(第3世代)
サウナでの使用条件動作保証温度80℃(座面温度。一般的なサウナの温度表示で95℃相当)。超える環境では使用不可腕に着けた状態で、温度表示100℃以下を目安。1回20分以内が目安
防水規格IP68・5ATMIP68・5ATM
心拍数サウナ室での心拍計測・表示心拍数に加え「心拍の傾き」を表示。時間や心拍数で通知
そのほか睡眠計測(20:00〜翌10:00)、物理ボタン日常の活動量・ストレス・睡眠も記録、AMOLEDディスプレイ
作動時間の目安約5〜7日(充電式)約5〜7日(充電式)
保証期間アプリ接続日から6か月アプリ接続日から12か月
公式ストア価格(税込)14,500円24,800円(一般販売分)

出典は、100plus 公式ストアの商品ページ(SHOWDOWN 1・SAWATCH-3)とSAWATCH-3 の紹介ページです。2026年10月に確認した時点では、どちらも公式ストアで「売り切れ」と表示されていました。購入できるかどうかは公式ストアで確かめてください。

注意したいのは、SHOWDOWN 1 の上限が座面温度80℃であることです。公式ストアでは「一般的なサウナの温度表示で95℃に相当するが、温度計の位置や座る位置で変わる」と説明されています。100℃を超えるような高温のサウナや、上段で使うときは条件を超えるおそれがあります。SAWATCH-3 についても、サウナ内で外して放置すると内部温度が上がるおそれがあるため、外して置き忘れないよう案内されています。修理やバッテリー交換は防水性能の観点から行っておらず、保証期間内の故障は本体交換です。

3-3. 大人の科学マガジン「サウォッチ」(第1世代)

サウォッチの第1世代は、学研の『大人の科学マガジン Special サウナウォッチ』の付録として2023年11月24日に発売されました(学研出版サイト)。日本サウナ学会代表理事の加藤容崇氏が監修し、価格は8,990円(税込)です。心拍計・歩数計・体表温度の機能があり、規格はIP68、電池は「高温対応リチウム電池(高温下3時間使用可能)」と書かれています。

サウナ室で何℃まで使えるかは学研のページには書かれていませんが、100plus のストアでは SHOWDOWN 1 の動作保証温度を「前モデル同様80℃」と説明しています。また、サの国の公式サイトでは2024年3月の第3版を「おそらく最終版」と告知しており、新品は書店の在庫次第です。中古やプレミア価格の出品もあるので、買う場合は付属品と状態をよく確かめてください。

3-4. そのほか「サウナ用」をうたうタイマー

このほか、ネット通販では「ととのいタイマー」のように、サウナ用をうたうリストバンド型の12分タイマーも販売されています。ただし今回、メーカー公式の仕様ページで耐熱条件を確認できなかったため、比較表には入れていません。購入する場合は、販売ページや取扱説明書で「何℃のサウナで、何分まで使えるか」が書かれているかを必ず確かめてください。条件が書かれていない時計は、サウナで使える前提では作られていないと考えるのが安全です。

4. スマートウォッチはサウナで使える?メーカー公式の記載

心拍数が測れるスマートウォッチは便利ですが、サウナ室の中で使えるかどうかはメーカーの公式の記載で判断する必要があります。主なメーカーの記載をまとめました。

メーカー公式に書かれていることサウナ室
Apple(Apple Watch)Ultra 以外はサウナに着けて入らない。Ultra 以降も55℃を超えるサウナは不可。全モデルでスチームルームは不可外す
Garminモデルごとに動作温度を記載(例:Forerunner 45 は-20〜60℃)動作温度を超えるため外す
Google(Pixel Watch)高速の流水や高温の水にさらされる活動には使わないサウナでの使用の記載なし。外すのが無難

4-1. Apple Watch:Ultra 以外はサウナ不可、Ultra も55℃まで

Apple の公式サポート「Apple Watch の耐水性能について」では、避けるべきこととして、Apple Watch Ultra 以外のモデルを着けたままサウナに入ること、Apple Watch Ultra 以降でも55℃を上回るサウナに入ること、着けたままスチームルームに入ることが挙げられています(Apple Watch の耐水性能について)。また、耐水性能は永続的なものではなく、時間の経過とともに低下することがあるとも書かれています。

一般的なドライサウナは80〜100℃前後なので、Ultra でも55℃の条件を大きく超えます。Apple Watch はサウナ室に入る前に外し、水風呂と休憩のときに着けるのが、公式の案内に沿った使い方です。具体的な運用は7章で紹介します。

4-2. Garmin:動作温度の上限がサウナより低い

Garmin は、各モデルのマニュアルに動作温度の範囲を載せています。たとえば Forerunner 45 の仕様では「-20℃〜60℃」です(Garmin Forerunner 45 マニュアル)。上限はモデルによって違いますが、確認したかぎりでは、80〜100℃のサウナ室を想定した数値ではありません。Garmin のマニュアルの「デバイスのお手入れ」でも、極端な温度に長時間さらされる場所に保管すると永久的な損傷の原因になる、と注意されています。

Garmin を使っている人も、Apple Watch と同じく、サウナ室の前で外して水風呂と休憩で着けるのが無難です。手持ちのモデルの動作温度は、そのモデルのマニュアルの「仕様」で確かめられます。

4-3. Google Pixel Watch・Fitbit など

Google の Pixel Watch のヘルプでは、耐水性能について「高速の流水または高温の水にさらされる活動には使用しないでください」と案内されています(Google Pixel Watch ヘルプ)。サウナについての直接の記載は見当たりませんでしたが、高温での使用を想定していないことは読み取れます。ほかのメーカーのスマートウォッチやスマートリングも、サウナで使う前に各社の公式の説明を確認してください。

4-4. 「防水」と「耐熱」は別の性能

「5気圧防水だからサウナでも大丈夫」と考えがちですが、防水(耐水)は水の圧力にどこまで耐えるかの性能で、熱に強いことを示すものではありません。サウナ用に設計されたサ時計でさえ、家庭の入浴や温泉では使わないよう案内されているのは、熱の条件が防水とは別に決められているためです。

表示意味することサウナ室で使えるか
5気圧防水・5ATM・IP68水や水圧への強さこれだけではわからない
動作温度(例:-20〜60℃)正常に動く温度の範囲上限がサウナ室の温度より低ければ不可
サウナでの使用条件(例:100℃・15分以内)サウナで使ってよい温度と時間条件の範囲内なら可

サウナで使えるかどうかは、3つめの「サウナでの使用条件」が書かれているかどうかで判断しましょう。

5. 比較表:耐熱・心拍・水風呂・価格

ここまでの内容を1つの表にまとめました。自分に合う時計を選ぶときの早見表として使ってください。価格はメーカー公式の記載で、販売店によって異なります。

時計サウナ室の条件(公式)サウナ室で心拍水風呂電源価格(税込・公式)
カシオ サ時計 SAN-100H設定温度100℃まで・腕に着けて15分以内測れない入浴・シャワーは着けたまま可(5気圧防水)。水中でのボタン操作は不可電池(約5年)16,500円
サウォッチ SHOWDOWN 1座面温度80℃まで(温度表示で95℃相当)測れるIP68・5ATM充電(約5〜7日)14,500円
サウォッチ SAWATCH-3温度表示100℃以下・1回20分以内が目安測れるIP68・5ATM充電(約5〜7日)24,800円
大人の科学 サウォッチ(第1世代)学研のページに温度の記載なし(100plusは80℃と説明)測れるIP68充電8,990円(発売時)
Apple Watch(Ultra 以外)サウナ不可サウナ室では使わない耐水性能あり充電モデルにより異なる
Apple Watch Ultra55℃を超えるサウナは不可サウナ室では使わない耐水性能あり(水深100m)充電モデルにより異なる
Garmin動作温度の範囲内のみ(例:-20〜60℃)サウナ室では使わないモデルの耐水等級による充電モデルにより異なる

まとめると、サウナ室の中で時間だけを手元で見たいならサ時計、サウナ室の中でも心拍数を見たいならサウォッチ、サウナ室では外し、水風呂と休憩の心拍を記録できればよいならApple Watch などのスマートウォッチ、という分け方になります。

6. サウナ時計の選び方5つのポイント

比較表を見ても迷う人のために、選ぶときに確かめたい点を5つに絞りました。上から順に確認すれば、サウナで後悔しにくい時計が選べます。

6-1. サウナでの使用条件がメーカー公式に書かれているか

最初に見るのは、「何℃のサウナで、何分まで使えるか」がメーカーの公式ページや取扱説明書に書かれているかです。書かれていない時計は、サウナで壊れても使い方として想定外になる可能性があります。口コミの「使えた」は、たまたま壊れなかっただけかもしれません。

6-2. よく行くサウナの温度で条件を満たすか

条件が書かれていても、上限は製品によって違います。サ時計とSAWATCH-3は100℃、SHOWDOWN 1は座面温度80℃(温度表示で95℃相当)です。100℃を超えるような高温のサウナによく行く人や、上段に座る人は、条件を超えないか確かめてください。温度計の表示と座る位置の実際の温度は違うことがある、と100plusも案内しています。

6-3. 金属が肌に当たらないか

サウナ室では金属が熱くなりやすく、肌に当たると火傷のおそれがあります。サ時計は、この理由で外装を樹脂で作り、唯一の金属ねじも肌に当たりにくい設計にしたと説明されています。金属のケースやメタルバンドの時計は、サウナ室では避けましょう。

6-4. 心拍数まで必要か

時間だけでよいなら、電池が長くもち充電がいらないサ時計がシンプルです。心拍数を見ながら入りたいならサウォッチ、ただし専用アプリ「サの国」との連携が前提で、充電も必要です。すでにApple Watch を持っているなら、サウナ室では外して、水風呂と休憩の心拍を記録する方法もあります。

6-5. 水風呂・ふだん使い・修理のしやすさ

水風呂に着けたまま入るなら防水性能も確かめます。サ時計は5気圧防水で入浴・シャワーは着けたまま使えますが、水中でのボタン操作は避けるよう案内されています。電池交換や修理の可否も違い、サ時計はカシオの修理受付窓口で電池交換ができ、サウォッチは修理・バッテリー交換を行わず保証期間内は本体交換です。長く使いたいなら、ここも比べておきましょう。

7. Apple Watch・スマートウォッチをサウナで活かす使い方

サウナ用の時計を買わなくても、手持ちのスマートウォッチで入り方を記録することはできます。ポイントは、サウナ室では外し、それ以外の段階で着けることです。

段階スマートウォッチ時間の確かめ方
サウナサウナ室の前で外し、ロッカーにしまうか休憩スペースの手元に置くサウナ室の12分計で確かめる
水風呂サウナ室を出たら着けるウォッチのタイマー
休憩着けたまま休む。心拍数が落ち着いていく様子を測るウォッチのタイマー

サウナ室から出た直後の心拍数と、休憩の終わりの心拍数を比べると、その日にどれだけ温まり、どれだけ回復できたかの目安になります。心拍数の目安や読み方はサウナの心拍数の目安で詳しく解説しています。

ととのい時計は、iPhone・Apple Watch・Android で使えるサウナ記録アプリです。高温浴・水風呂・休憩の3つのタイマーがあり、Apple Watch で測った心拍から、温まり・冷え・回復・時間バランスの4つの要素で0〜100の「ととのいスコア」を出します。セットごとの心拍グラフ、履歴、施設名の記録、バッジの機能もあり、Apple Watch をサウナ室の外で使う運用のまま、毎回のサウナを振り返れます。ほかの記録アプリとの違いはサウナ記録アプリの比較でまとめています。

8. 施設での時計・スマホの持ち込みルール

サウナで使える時計を選んでも、施設のルールで使えないことがあります。出かける前に、時計とスマホの扱いを確かめておきましょう。

  • スマートフォンは浴室・脱衣所で使えないことが多い:盗撮防止のため、ロッカールームや浴室でのスマートフォン使用を制限している施設があります。たとえばフィットネスクラブのエスフォルタは、携帯電話やスマートフォンの使用をフロント周辺など指定の場所に限り、ロッカールームで使っているのを見つけた場合は用途にかかわらず声をかけると利用案内に書いています(エスフォルタ ご利用案内)。
  • カメラのない腕時計は持ち込めることが多いが、施設しだい:腕時計やスマートウォッチの扱いは施設によって違います。持ち込みの可否は、施設の公式サイトか受付で確かめてください。
  • サウナ室に時計を置かない:サ時計もサウォッチも、腕から外してサウナ室に持ち込んだり置いたりすることを避けるよう案内しています。外した時計がサウナ室の中で熱くなり、故障や火傷につながるおそれがあります。
  • 音やアラームを鳴らさない:サウナ室は静かに過ごす場所です。通知はバイブレーションにし、画面の明るさも抑えましょう。

サウナ室での過ごし方のルールはサウナのマナーで、持ち物全体はサウナグッズ・持ち物の解説でまとめています。サウナハットと一緒に使うならサウナハットの選び方も参考にしてください。

9. 安い時計・100均・G-SHOCKはサウナで使える?

「わざわざ専用品を買わなくても、安い時計や手持ちの時計で十分では」と考える人も多いはずです。判断の基準は、ここでもメーカーがサウナでの使用条件を示しているかどうかです。

9-1. 100均やチープな腕時計

安い腕時計やタイマーでも、パッケージや説明書にサウナでの使用条件(何℃・何分まで)が書かれていなければ、サウナ室で使える前提では作られていないと考えるのが安全です。壊れても惜しくない価格だとしても、電池や部品が熱で傷むことや、金属部分が熱くなることは価格に関係ありません。

安く済ませたいなら、サウナ室では施設の12分計を使い、自分の時計は水風呂と休憩のタイマーとして使う、という分け方がおすすめです。浴室で使う防水の砂時計(5分計など)も販売されていますが、サウナ室に持ち込んでよいかは施設と製品の表示で確かめてください。

9-2. G-SHOCK・防水のデジタル時計

G-SHOCK は丈夫で防水の時計ですが、サウナでの使用をカシオが公式に認めているのは、私たちが確認した範囲ではサウナー専用に新しく設計された「サ時計」です。サ時計は、高温でも使える耐熱電池を新たに採用し、熱に弱い内部部品に温度が伝わりにくい構造にしたと説明されています。裏を返せば、ふつうの腕時計はその前提で作られていないということです。サウナ室で使うなら、条件が明記された時計を選ぶほうが確実です。

時計の故障より大切なのは体の安全です。消費者庁の注意喚起(2024年6月)では、体調不良や発熱があるとき、飲酒後(二日酔いを含む)、食事や運動の直後はサウナの利用を避けるよう示されています。時計の数字を気にするあまり、息苦しさやめまいを我慢しないでください。気分が悪くなったら、時間にかかわらずすぐに出ましょう。

10. よくある質問

サウナに腕時計をしたまま入ってもいい?

サウナでの使用をメーカーが公式に認めている時計なら、その条件の範囲で使えます。カシオの「サ時計」は設定温度100℃以下のサウナで腕に着けて15分以内、サウォッチ-3は温度表示100℃以下を目安に1回20分以内が条件です。それ以外のふつうの腕時計やスマートウォッチは、サウナでの使用を想定していないので外して入るのが安全です。

Apple Watchはサウナで使える?

Apple の公式サポートでは、Apple Watch Ultra 以外のモデルはサウナで着けないこと、Ultra でも55℃を超えるサウナには入らないこと、どのモデルもスチームルームには着けて入らないことが案内されています。一般的なサウナ室は55℃を超えるので、サウナ室の前で外し、水風呂と休憩のときに着けて心拍を測る使い方が現実的です。

防水の時計ならサウナでも大丈夫?

防水と耐熱は別の性能です。5気圧防水や20気圧防水は水の圧力にどこまで耐えるかを示す値で、80〜100℃の熱に耐えることは意味しません。サ時計のようにサウナ用に作られた時計でも、家庭の入浴や温泉では使わないよう案内されているほどで、熱の条件は防水表示とは別に確認が必要です。

G-SHOCKはサウナで使える?

G-SHOCK は耐衝撃・防水の時計ですが、カシオがサウナでの使用を公式に認めているのは、私たちが確認した範囲ではサウナー専用に新しく設計された「サ時計」です。G-SHOCK でサウナに入って故障した場合、使い方として想定外になる可能性があります。サウナで使うならサ時計を選ぶほうが確実です。

サウナ室の時計(12分計)はどう読む?

12分計は、1〜12の数字が1分ずつを表す、サウナ用の時計です。業務用の12分計の例では、黒い針が1周すると12分、赤い針が1周すると1分です。入ったときの黒い針の位置を覚えておき、そこから何目盛り進んだかで経過時間がわかります。

100均の時計やタイマーはサウナで使える?

サウナでの使用条件(耐熱温度や時間)がパッケージや説明書に書かれていなければ、サウナ室で使う前提では作られていないと考えるのが安全です。熱で電池や部品が傷むおそれもあります。サウナ室の時間はサウナ室の12分計で確かめ、自分の時計は水風呂・休憩用と割り切るのがおすすめです。

サウナで心拍数を測る意味はある?

研究では、80℃のサウナで心拍数が約60%、100℃で約90%上がることが報告されています。心拍数の上がり方や、休憩中にどれだけ戻ったかを見ると、温まりすぎや休憩不足に気づきやすくなります。サウナ室内で測れるのはサウナ用に作られたウォッチだけなので、ふつうのスマートウォッチは水風呂と休憩で測るのが現実的です。

11. まとめ

サウナの時計選びは、「おすすめ」の数よりも、メーカーがサウナでの使用条件を書いているかどうかで決まります。最後にポイントを振り返ります。

  • サウナ室の時間は、まず施設の12分計で確かめる。数字1つが1分
  • メーカー公式にサウナでの使用条件が書かれた腕時計は、サ時計 SAN-100H(100℃・15分以内)とサウォッチ SHOWDOWN 1(座面80℃)・SAWATCH-3(100℃・20分以内目安)
  • 時間だけならサ時計、サウナ室の心拍まで見たいならサウォッチ
  • Apple Watch は Ultra 以外サウナ不可、Ultra も55℃超は不可。サウナ室の前で外し、水風呂と休憩で着ける
  • 「防水」は「耐熱」ではない。施設の持ち込みルールも出かける前に確認する

まずは次のサウナで12分計を読みながら入り、自分に足りないのが「手元の時間」なのか「心拍の記録」なのかを確かめてみてください。手持ちのApple Watch で記録するなら、サウナ室の外で使う運用から始めるのがいちばん手軽です。