ゴルフのラスベガス計算ツール(無料・登録不要)|打数を合わせるだけで2桁の数字と点差が出る。バーディ逆転・10打以上の切替、ルール・計算方法・自動計算アプリまで徹底解説点が大きく動くのが怖い人へ。90台の4人なら1ラウンド中央値44点、110以上は10打以上の扱いで10倍変わります(実測3,936ラウンド)
「ラスベガスの計算がよくわからない」「1ホールで大きく点が動くと聞いて、レートを決めるのが怖い」という方も多いのではないでしょうか。ラスベガスは2人ずつのチームで打数を2桁の数字にして競うゲームで、ルール自体は単純ですが、10打以上やバーディ逆転の扱いで点の動き方がまったく変わります。この記事では、スコア管理アプリ GolfCounter の3,936ラウンドの実データから「スコア帯別に1ラウンドでどれくらい点が動くか」を試算し、ルール・計算方法・変則ルール・勝ち方まで解説します。ページ内の計算ツールで、その場の計算もできます。
2026-09-14更新
1. ラスベガス計算ツール(バーディ逆転・10打以上の切替つき・打数を合わせるだけ)
1ホール分の計算をその場で確かめるツールです。4人の打数を −/+ で合わせると、チームの2桁の数字と差が出ます。パーを選ぶとバーディ逆転を判定し、10打以上の扱いは「510」と「上限9」を切り替えられるので、ルールの違いで結果がどう変わるかを見比べられます。
この計算をラウンド中に自動でやるなら ゲームを自動計算するアプリの選び方 を参照してください。点数だけで精算し、金銭を賭けることは推奨していません。
2. ラスベガスとは(30秒でわかる基本)
ラスベガスは、4人を2人ずつの2チームに分け、各ホールで2人の打数を並べた「2桁の数字」の差を点にするゲームです。「ラス」と略して呼ばれることもあります。
流れは3ステップ
1. 2人ずつのチームを作る(固定、または数ホールごとに組み替え)
2. ホールが終わったら、チーム2人の打数を「小さい方を十の位」にして2桁にする(4打と5打 → 45)
3. 相手チームの数字との差が、数字の小さいチームの得点(45 対 56 → 11点)
1打の違いが「一の位」ではなく「十の位」に出ることがあるため、1ホールで10点以上動くのが普通です。他のゲームと比べた点の動きの大きさはゴルフの賭け・ゲームの種類一覧で比較しています。オリンピックやナッソーと比べて点の動きが大きく、最後まで逆転があるのが最大の特徴で、そのぶん事前に決めておくべきルールも多いゲームです。
3. 計算方法と計算例
計算は「数字を作る」「差を出す」の2段階です。
チームの数字 = 小さい方の打数を十の位、大きい方を一の位に並べる
得点 = 大きい数字 − 小さい数字(小さい数字のチームがもらう)
計算例:1ホール
| チーム | 2人の打数 | チームの数字 | 結果 |
|---|---|---|---|
| Aチーム | 4打・6打 | 46 | +9 |
| Bチーム | 5打・5打 | 55 | −9 |
Aチームは4打の人がいるので十の位が4、Bチームは2人とも5打なので55。差の9点がAチームの得点です。合計打数は両チーム10打で同じなのに、片方に「良いスコア」があるだけで9点動くのがラスベガスの仕組みです。
計算例:差が大きくなるホール
| チーム | 2人の打数 | チームの数字 | 結果 |
|---|---|---|---|
| Aチーム | 3打・7打 | 37 | +31 |
| Bチーム | 6打・8打 | 68 | −31 |
Aチームは7打を叩いていますが、3打(パー3のバーディ等)があるので十の位が3になり、31点の大差になります。チームの2人のうち「良い方のスコア」が数字を決めるため、1人が崩れてももう1人が踏ん張れば勝てます。
9ホール通しの計算例(4人・逆転なし)
1ホールごとの差を累計していくだけです。10打以上は出ていない例なので、数字はすべて2桁です。
| ホール | A1・A2の打数 | Aの数字 | B1・B2の打数 | Bの数字 | 差 | 累計(A基準) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5・6 | 56 | 4・7 | 47 | B +9 | −9 |
| 2 | 4・4 | 44 | 5・5 | 55 | A +11 | +2 |
| 3 | 3・5 | 35 | 4・4 | 44 | A +9 | +11 |
| 4 | 6・7 | 67 | 5・8 | 58 | B +9 | +2 |
| 5 | 5・5 | 55 | 5・5 | 55 | 引き分け | +2 |
| 6 | 4・6 | 46 | 6・6 | 66 | A +20 | +22 |
| 7 | 5・7 | 57 | 4・5 | 45 | B +12 | +10 |
| 8 | 4・5 | 45 | 4・6 | 46 | A +1 | +11 |
| 9 | 6・6 | 66 | 5・7 | 57 | B +9 | +2 |
前半9ホールで A チームの +2。6番のように「良い方が4打」と「両方6打」が当たると1ホールで20点動き、8番のように十の位が同じなら1点しか動きません。十の位(チームの良い方のスコア)を落とさないことが、点差を守る一番の要因だとわかります。
4. バーディ逆転のルール
多くの組で採用されている追加ルールが「バーディ逆転(フリップ)」です。一方のチームの誰かがバーディ(パー未満)を取ると、相手チームの数字を「大きい方を十の位」にひっくり返します。
| 状況 | Aチーム | Bチーム | 差 |
|---|---|---|---|
| 通常(パー4でAが3打・5打、Bが4打・6打) | 35 | 46 | A +11 |
| Aのバーディで逆転あり | 35 | 64 | A +29 |
| 両チームともバーディ | そのまま | そのまま | 相殺(逆転なし) |
逆転ありだと1ホールの点が2〜3倍になります。パーがわからない(コースを選んでいない)状態ではバーディ判定ができないので、この記事の計算ツールとアプリではパーが未入力なら逆転なしとして計算します。
5. 10打以上の扱い(「510」か「上限9」か)
ラスベガスで最も揉めるのが「10打以上」の扱いです。桁が3つになるため、ルールが2通りあります。
| ルール | 5打と10打の場合 | 特徴 |
|---|---|---|
| 桁をそのまま繋ぐ | 510(逆転なら 105) | 本来のルール。1ホールで400点以上動き、ラウンドの勝敗がそのホールで決まる |
| 上限9(10以上は9扱い) | 59 | 大叩きの影響を抑える救済ルール。初心者混在の組で採用が多い |
GolfCounter 実測データ
110以上の4人組では 34.1% のホールで10打以上が出る
90台の4人組では 0.8%、100台では 5.1%。桁を繋ぐルールのままだと、110以上の組は1ラウンドの点差の中央値が 1,349 点になります(3,936ラウンドから4人を無作為に組み合わせた試算)。
結論として、100を切っていない人が1人でもいる組は「上限9」を採用するのが安全です。90台以下の組なら10打以上はほぼ出ないため、どちらでも結果は変わりません。
6. 実測データ:1ラウンドで動く点差の目安
「レートをいくらにするか」「初心者を混ぜて大丈夫か」を決めるには、1ラウンドで点がどれくらい動くかを知る必要があります。GolfCounter に記録された18ホールの実ラウンド3,936件から、同じスコア帯の4人を無作為に2対2に組み合わせる試算を20,000回行いました(パーが記録されたラウンドはバーディ逆転あり、10打以上は桁を繋ぐ本来のルール)。
| 4人のスコア帯 | 1ラウンドの点差(中央値) | 上位10% | 1ホールの点差(中央値) | 20点以上動くホール | バーディ逆転(1ラウンド) | 10打以上が出るホール |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 90未満(参考値) | 57点 | 154点 | 10点 | 19% | 0.7回 | 0.3% |
| 90台 | 44点 | 337点 | 11点 | 29.9% | 3.8回 | 0.8% |
| 100台 | 269点 | 738点 | 11点 | 35.1% | 2.7回 | 5.1% |
| 110以上 | 1,349点 | 3,749点 | 22点 | 57.8% | 1.3回 | 34.1% |
ラウンド数が100件未満の帯は参考値です。バーディ逆転の回数はパーが記録されたラウンドのみで集計しています。
データからわかる3つのこと
- 90台なら「1ラウンド 44 点」が目安。1点10円換算で440円、上位10%のラウンドでは3,370円相当まで動きます。レートを決めるときは「中央値」ではなく「上位10%」で考えると想定外が減ります。
- 100台が混ざると点差が約6倍。100台の組は中央値 269 点で、90台の 44 点から大きく跳ね上がります。原因は10打以上のホール(5.1%)で3桁の数字になることです。上限9のルールを入れるだけでこの跳ね上がりは消えます。
- バーディ逆転は90台で1ラウンド 3.8 回。110以上の組では 1.3 回しか起きないので、逆転ルールは上手い組ほど効きます。初心者混在の組では、逆転ルールより10打以上の扱いの方が結果を左右します。
7. レートの決め方と点差の換算表
金銭を賭けることは推奨しませんが、「1点をどれくらいの重みにするか」は点数ゲームでも決める必要があります。上の実測データの点差に、よく使われる換算をかけると次のようになります。「中央値」ではなく「上位10%」の行で許容できる重みを選ぶと、想定外の大負けを防げます。
| 4人のスコア帯 | 点差の目安 | 1点=1 | 1点=5 | 1点=10 |
|---|---|---|---|---|
| 90台・中央値 | 44点 | 44 | 220 | 440 |
| 90台・上位10% | 337点 | 337 | 1,685 | 3,370 |
| 100台・中央値 | 269点 | 269 | 1,345 | 2,690 |
| 100台・上位10% | 738点 | 738 | 3,690 | 7,380 |
| 110以上・中央値(桁を繋ぐ) | 1,349点 | 1,349 | 6,745 | 13,490 |
110以上の組で桁を繋ぐルールのままだと、1点=1でも4桁になります。この帯は上限9ルールに切り替えるか、1点の重みを10分の1にするのが現実的です。また、ラウンド前に「1ラウンドの上限(キャップ)」を決めておくと、10打以上が出たホールでも空気が悪くなりません。
8. チーム分けと3人のやり方
チーム分けの方法
| 方式 | やり方 | 向いている組 |
|---|---|---|
| 固定 | 18ホール同じ組み合わせ | 実力が均等に分けられるとき |
| 6ホールごとに組み替え | 1〜6、7〜12、13〜18で3通りの全組み合わせ | 最も公平。誰と組んでも1回ずつ |
| 3ホールごとに組み替え | 3ホール単位で組み合わせを回す(6通りを2周) | 展開を速く変えたい組 |
| 打順(オナー)ベース | 前ホールの成績順で1位と4位、2位と3位が組む | 差が開きにくい |
| お友達 | ティーショット後、ボールの落ちた位置で右側2人・左側2人が組む | 運任せで盛り上がる。作戦は立てにくい |
実力差がある4人なら「上手い人と苦手な人」を必ず組ませる固定方式か、6ホールごとの組み替えが無難です。上手い2人が同じチームになると、十の位が毎ホール小さくなり一方的な展開になります。
点の動きを変えるオプションルール
バーディ逆転と10打以上の扱いのほかに、次のオプションを採用する組があります。どれも点の動きを大きくする方向なので、初心者混在の組では入れないのが無難です。
| オプション | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 1の位切り捨て | チームの数字の一の位を切り捨てて差を出す。同点が増え、十の位(良い方のスコア)だけの勝負になる | 46 対 57 → 40 対 50 で 10点 |
| キャリー(持ち越し) | 同点のホールは点を次のホールに持ち越し、次のホールの点を2倍にする。連続同点なら3倍以上 | 同点の翌ホールで 9点差 → 18点 |
| プッシュ(宣言倍) | ティーショット前に宣言すると、そのホールの点が2倍。両チームが宣言すれば4倍 | 宣言ホールで 11点差 → 22点 |
3人でやる場合
本来は4人用ですが、3人のときは次の変則ルールが使われています。
- 1人 対 2人で、1人側は同じ打数を2回並べる。5打なら「55」。1人側が良いスコアなら数字が小さくなり有利、崩れると一気に不利になるので、1人役をホールごとに交代します。
- 1人側の打数を2倍にして2桁扱いにする。5打なら10 → 「上限9」相当の扱いで計算する組もあります。
どちらも運の要素が強くなるため、点数の重みは4人のときより低めに設定するのが一般的です。なお GolfCounter アプリの自動計算は2対2の4人のみ対応で、3人の変則ルールには対応していません。
9. 勝ち方のセオリー
ラスベガスは「チームの良い方のスコア」が数字を決めるゲームです。技術より作戦で差がつくポイントを3つ挙げます。
- 1人が攻めて、1人は守る。十の位を決めるのは良い方のスコアなので、パートナーがパーオンしているなら自分は大叩きだけ避ける(一の位は差が小さい)。逆にパートナーが崩れたら自分がパーを狙う価値が上がります。
- バーディ逆転がある組では、相手の数字を見てから狙う。相手が「46」のような差の大きい数字なら、逆転で「64」になり18点の上積み。パットを狙う価値が大きいホールです。
- 大叩きだけは避ける。10打以上の扱いが「桁を繋ぐ」の組では、1回の10打で1ラウンド分の点差がひっくり返ります。ラフからの無理な2オン狙いより、刻んでダブルボギーの方が期待値は高いです。
大叩きを減らす具体策は100切りのコツ(実データ)と傾斜からの大叩き回避にまとめています。
10. 賭けに関する注意
ラスベガスは点の動きが大きいゲームです。この記事の「点差の目安」は、点数ゲームとして楽しむときの重み付けを決める材料として出しています。金銭を賭けると金額の大小にかかわらず賭博罪に当たる可能性があり、ゴルフ場によっては禁止事項として明記されています。点数だけで競う、負けたチームが昼食をごちそうする、といった金銭のやり取りをしない形をおすすめします。
11. アプリで自動計算する(同伴者共有)
ラスベガスは「どのルールでやっているか」を4人が覚えていないと18番で揉めます。スコア管理アプリ GolfCounter の同伴者共有では、チーム分けとバーディ逆転のあり・なしを組の設定として全員で共有し、各自が自分の打数を入れるだけでチームの2桁の数字と点差が全員の画面に出ます。
- 10打以上は桁を繋ぐ本来のルール(510)で計算。上限9ルールで遊ぶ組はページ上部の計算ツールを併用
- パーはコースを選ぶと自動で入り、バーディ逆転を判定。両チームがバーディなら相殺
- 全員分がそろったホールから確定。ラウンド終了時に結果カード(点差・逆転の回数)が履歴に残る
3人の変則ルールには対応していません。暗算・計算サイト・専用アプリとの違いは、オリンピック・ラスベガス・ナッソーの計算アプリの選び方にまとめています。2対2は4人必要なため、招待する人がプレミアム(7日間無料)である必要があります。
12. ラスベガスの用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ラス | ラスベガスの略称 |
| チームの数字 | 2人の打数を並べた2桁の数(小さい方が十の位) |
| 逆転(フリップ) | 相手のバーディで自分たちの数字が「大きい方が十の位」にひっくり返ること |
| 510 | 5打と10打を桁ごと繋いだ数字。10打以上の扱いの代名詞 |
| 上限9(キャップ) | 10打以上を9として扱う救済ルール |
| キャリー | 同点ホールの点を次のホールに持ち越して倍にするルール |
| プッシュ | ティーショット前に宣言してそのホールの点を倍にするルール |
| お友達 | ボールの落ちた位置でチームを決める組み分け方式 |
13. よくある質問
ゴルフのラスベガスとは?
4人を2人ずつのチームに分け、各ホールで2人の打数を並べて2桁の数字にし、その差を点にするゲームです。4打と5打なら「45」、小さい数字が勝ちで差が点になります。
計算方法は?
小さい方の打数を十の位、大きい方を一の位にして2桁の数字を作り(4打と6打なら46)、相手チームの数字との差が小さいチームの得点です。46 対 55 なら9点です。
10打以上のときは?
「5と10 → 510」と桁を繋ぐルールと、「10以上は9扱い」の上限9ルールがあります。実測では110以上の4人組で10打以上が出るホールが34.1%あり、桁を繋ぐと点差が1,000点を超えます。初心者混在なら上限9をおすすめします。
バーディ逆転とは?
一方のチームがバーディを取ると、相手の数字を「大きい方を十の位」にひっくり返すルールです。46 が 64 になり差が広がります。両チームがバーディなら相殺です。
同点のホールはどうなる?
点は動きません(差が0)。実測では90台の4人組で同点になるホールは8.8%程度です。キャリーのルールを採用している組では、次のホールの点が2倍になります。
パーがわからないコースでは?
バーディ逆転の判定ができないので、逆転なしで計算します。GolfCounter アプリではコースを選ぶとパーが自動で入り、逆転を判定できます。
9ホールだけでもできますか?
できます。ルールは同じで、点の動きは18ホールの半分程度が目安です。ハーフごとに精算する組も多いです。
3人でもできますか?
1人 対 2人にして、1人側は同じ打数を2回並べる(5打なら55)などの変則ルールで遊ばれています。運の要素が強くなるので点数の重みは低めが無難です。
レートはどう決める?
実測では90台の4人でも1ラウンドの点差の中央値が44点、上位10%は337点です。金銭を賭けることは推奨しませんが、点数の重みは「上位10%でどれくらい動くか」を先に共有しておくと安心です。