90切りのクラブセッティング|女子プロの88.2%が入れるUTが鍵クラブ本数・ドライバー・飛距離の目安を、プロ187名のバッグ集計で解説

90切りのセッティングは、ロングアイアンをユーティリティ(UT)やウッドに置き換え、ウェッジを3本前後にして、12〜14本で「距離の階段」をすき間なく作るのが基本です。

  • 当サイト集計掲載プロ187名のバッグでは、女子プロ93名のうち82名(88.2%)がUTを入れていました。男子プロなどは93名中45名(48.4%)
  • 一般に言われる目安女子プロの平均ヘッドスピードは一般男性と同じ40m/s前後とされ、構成をまねしやすい存在です
  • ドライバーは最大飛距離より「毎ホール出せる最低飛距離」と曲がり幅で選びます。90切りに必要な飛距離の考え方

90切りの割合や達成までの期間はゴルフ90切りの割合データで解説しています。

「100は切れたので、そろそろ14本そろえたほうがいいのか」「90を切るには、もっと飛ぶドライバーに替えるべきか」「ユーティリティは何度を何本入れればいいのか」と迷っている方は多いのではないでしょうか。90切りの段階は、少ない本数で大叩きを防いできた100切りの段階から、距離を打ち分けてボギーオンを確実にする段階へ移るタイミングです。この記事では、当サイトに掲載しているプロゴルファー187名のクラブセッティングを集計し、プロが長い番手をどう組んでいるかを数字で示します。そのうえで、90切りに必要なクラブ本数、ドライバーとユーティリティの選び方、飛距離の考え方、実在のおすすめモデルまでを順に解説します。

2026-11-02更新 / 6,450ラウンド分析

88.2%女子プロのUT採用93名中82名
48.4%男子プロ等のUT採用93名中45名
187名集計したプロ当サイト掲載
1.8%実測の90切り率6,450ラウンド中

1. 90切りのクラブ本数は何本?(100切りとの違い)

ゴルフのルールでは、バッグに入れられるクラブは14本までです。下限はないので、何本で回ってもかまいません。100切りの段階では、扱いにくいクラブを抜いて5〜7本程度に絞る考え方が有効でした(詳しくは100切りのクラブセッティング)。

90切りの段階になると、目的が変わります。100切りは「大叩きを防ぐ」ことが中心でしたが、90切りは「ボギーオンを確実にし、ときどきパーを取る」ことが必要です。そのためには、グリーンを狙う2打目・3打目で、残り距離に合った番手を選べることが大切になります。本数を増やす目的は「距離の空き」をなくすことで、14本そろえること自体が目的ではありません。

段階本数の目安セッティングの狙い
100切り5〜10本難しいクラブを抜き、ミスの上限を下げる
90切り12〜14本距離の空きを埋め、ボギーオンとパーの確率を上げる
80切り14本攻めと守りの番手を使い分け、パーオンを増やす

本数の目安は、当サイトの100切り・90切りの解説で使っている考え方にもとづくもので、規則上の決まりではありません。

なお、15本以上をバッグに入れてプレーすると規則違反になります。ストロークプレーでは違反があったホールごとに2打の罰(1ラウンドで最大4打)が付くため、セッティングを入れ替えた直後のラウンドでは、スタート前に本数を数えておくと安心です。練習用に入れていたクラブを抜き忘れるのは、本数を増やす段階で起きやすいミスです。

本数を増やすときの注意点は、新しく入れる番手を練習場で打ち込んでからコースに持ち出すことです。使い慣れない番手が増えると、かえって迷いが増えます。1本ずつ足して、使いこなせたら次を足す順番がおすすめです。

2. 90切りのセッティング例(12本・14本)

具体的な組み方の例を2つ挙げます。どちらもロングアイアンを入れず、長い距離はウッドとユーティリティで打つ構成です。

役割12本の例14本の例
ティーショットドライバードライバー
長い距離(FW)5W3W(または4W)・5W
ロングアイアンの代わりUT 1本(22〜25度前後)UT 2本(例:22度・25度)または7W+UT
アイアン6番〜PW(5本)6番〜PW(5本)
ウェッジ2本(例:50度・56度)2〜3本(例:48度・52度・58度)
パター1本1本

ロフトは一般的な目安です。実際の組み合わせは、いま使っているアイアンのPWのロフトと、各番手の飛距離を確かめて決めてください。

14本の例に近い構成は、プロの中にも見つかります。たとえば山下美夢有選手のセッティングは、3W・5Wに22度と25度のユーティリティ2本、6番からのアイアン、48・52・58度のウェッジ3本という組み方です。安田祐香選手も3番・5番のウッドに4番・5番のユーティリティを組み合わせています。いずれもロングアイアンを入れず、長い距離をやさしいクラブで打つ構成で、アマチュアが90切りを狙うセッティングの考え方とよく重なります。

3. プロ187名のバッグ集計:UTを入れる割合

当サイトでは、国内外のプロゴルファー187名のクラブセッティングをプロゴルファーのクラブセッティング一覧で紹介しています。その使用クラブのデータから、ユーティリティ(UT・ハイブリッド)と、5W・7W・9Wなどロフトの大きいウッドを入れている選手の数を数えました。

区分人数UTを入れている5W・7W・9W等を入れている
女子プロ(国内女子・LPGA)93名82名(88.2%)49名(52.7%)
男子プロ・レジェンドなど93名45名(48.4%)48名(51.6%)

集計:当サイトの選手データ(使用クラブの記載)から機械的に数えた値です。記載のないクラブは数えていないため、実際の採用率はこれ以上の可能性があります。ツアー選手でない掲載者は除いています。

女子プロは93名中82名がユーティリティを入れており、男子プロなどの48.4%を大きく上回ります。男子プロは速いヘッドスピードでロングアイアンでも球を高く上げられるため、アイアン型やロングアイアンを選ぶ選手も多くいます。一方、女子プロはヘッドスピードが男子プロより遅く、長い番手をやさしく上げられるユーティリティやウッドに置き換えるのが一般的です。

ここでポイントになるのが、女子プロと一般男性のヘッドスピードの近さです。ゴルフスクールのPRGRは「女子プロの平均ヘッドスピードは男性アマチュアゴルファーと同じ40m/s」と紹介しており(PRGRスクール コラム)、ゴルフダイジェストのメディアでもギアライターが女子プロの平均を40〜43m/s程度とし、一般男性のヘッドスピードがちょうどその領域に当てはまると解説しています(みんなのゴルフダイジェスト)。男性アマチュアが構成をまねるなら、男子プロより女子プロのほうが参考にしやすいと言えます。

男子プロにも、長い番手をやさしいクラブに置き換える例はあります。世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー選手は3番アイアンを抜いてストロングロフトの7Wを入れていますし、柏原明日架選手は5番アイアンの代わりに11番ウッドまで使う構成です。上手な選手ほど「打ちやすいクラブで長い距離を打つ」ことを選んでいる点は、90切りを目指すアマチュアにとって心強い事実です。

4. 90切りのドライバーの選び方(曲がり幅と最低飛距離)

90切りでドライバーに求められるのは、ベストショットの飛距離ではなく、OBにならない曲がり幅と、毎ホール安定して出せる飛距離です。90切りのスコア構成ではOBは1回以下が目安で、1回のOBは2打近くを失う大きなミスです。本丸記事のティーショットの安定化でも、飛距離より方向性を優先する考え方を解説しています。

選ぶときは、次の3点を確認するのがおすすめです。

① ロフトは10.5度前後を基準にする

ヘッドスピードが40m/s前後なら、ロフト9度など低いロフトより、10.5度前後のほうが打ち出しが高くなりキャリーを確保しやすくなります。バックスピンが適度にかかるため、左右の曲がりも抑えやすくなります。

② 慣性モーメントが大きい「曲がりにくい」ヘッド

芯を外したときにヘッドがぶれにくい、慣性モーメント(MOI)が大きいモデルは、ミスヒットしても方向と飛距離のロスが小さくなります。スライスが多い人は、つかまりやすい設計のモデルを選ぶと右へのミスを減らせます。

③ シャフトは振り切れる重さ・硬さ

重すぎる・硬すぎるシャフトは振り遅れの原因になり、右へのミスが増えます。自分のヘッドスピードに合ったシャフトかどうかは、試打や計測で確かめるのが確実です。ヘッドスピードの目安と測り方はドライバーのヘッドスピードの目安、曲がりにくいモデルの比較は曲がらないドライバーの選び方で詳しく解説しています。

ティーショットに不安が強いホールでは、ドライバーを持たずに3Wや5W、ユーティリティで打つ選択もあります。飛距離が20〜30ヤード落ちても、フェアウェイに残ってボギーオンが狙えれば、スコアはまとまります。

5. 90切りに必要な飛距離の考え方(ボギーオンから逆算)

「90を切るにはドライバーで何ヤード必要か」という疑問には、コースの長さとプレーするティーによって答えが変わるため、1つの数字で断定することはできません。参考になる見解として、クラブアナライザーのマーク金井氏は、白ティーからプレーする前提で「90を切るのに必要なティーショットの距離は170ヤード」としています(マーク金井blog)。同じ記事では、100切りは150ヤード、80切りは200ヤードとされています。

大事なのは、この数字が「最大飛距離」ではなく「毎ホール安定して出せる距離」だという点です。250ヤード飛ぶホールがあっても、OBやチョロのホールがあれば平均は大きく下がります。自分のコースで必要な距離は、ボギーオン(パー4を3打で乗せる)から逆算すると分かりやすくなります。

パー4の長さティーショット170ヤードの場合の残り2打目・3打目で必要な距離使う番手のイメージ
330ヤード160ヤード2打で160ヤード(例:100+60)9番アイアンかPW+ウェッジ
370ヤード200ヤード2打で200ヤード(例:140+60)7番アイアン+ウェッジ
410ヤード240ヤード2打で240ヤード(例:170+70)UT・5W+ウェッジ

計算はボギーオン(パー4を3打でグリーンに乗せる)を前提にした単純な引き算です。番手のイメージは一般的な飛距離の目安で、人によって異なります。

プレーするティーの選び方も、必要な飛距離を大きく変えます。90切りを狙う段階ならレギュラーティーが一般的ですが、ドライバーの飛距離に不安がある場合や、シニアの方は前方のティー(フォワードティー)を選ぶ考え方もあります。コースの全長が短くなるぶん、2打目以降で使う番手が短くなり、ボギーオンの確率が上がります。ただし、競技やハンディキャップの算出ではティーによってコースの難易度の評価が変わるため、記録を比べるときは同じティーでそろえるのがおすすめです。

この表から分かるように、ティーショットが170ヤード前後でも、2打目・3打目をつなげばボギーオンは十分に狙えます。長いパー4ほど、ユーティリティやロフトの大きいウッドが活躍するため、ドライバーの飛距離を伸ばすより、2打目で使う長い番手をやさしいクラブにするほうが、90切りには効きやすいと言えます。番手ごとの飛距離が分からない方は、練習場で各番手の平均的なキャリーを一度測っておくと、セッティングの空きが見つけやすくなります。

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6. 90切りにおすすめのユーティリティと選び方

90切りのセッティングで最も効果が大きいのが、ロングアイアンからユーティリティへの置き換えです。ユーティリティはソールが広く重心が低いため、多少ダフっても滑ってくれて球が上がりやすく、ロングアイアンより少ない力で同じ距離を出しやすいクラブです。

ロフトの選び方

ユーティリティは、置き換えたいアイアンの飛距離に合わせてロフトを選びます。一般的な目安は次のとおりです。

置き換えるアイアンユーティリティのロフト目安表記の例
3番アイアン18〜20度前後U3
4番アイアン21〜23度前後U4
5番アイアン24〜26度前後U5
6番アイアン27〜30度前後U6

ロフトはメーカーやモデルによって異なります。購入前に、いま使っているアイアンと5W(または7W)のロフトを確認し、飛距離が重ならない番手を選んでください。

当サイト掲載の女子プロでも、22度と25度前後のユーティリティを2本入れる構成がよく見られます。西郷真央選手は18度・21度のフェアウェイウッドに22度・26度のユーティリティを組み合わせ、6番からのアイアンにつなげています。

90切りにおすすめのユーティリティ(現行・定番モデル)

球の上がりやすさとミスへの強さを重視した、実在の定番モデルです。価格や在庫は変わるため、各サイトで確認してください。

モデル特徴向いている人
PING G440 ハイブリッド慣性モーメントが大きく、芯を外してもミスに強いウッド型まず基準にする1本がほしい人
ゼクシオ14 ハイブリッド軽量でつかまりが良い国産の定番ヘッドスピードが速くない人
テーラーメイド Qi10 レスキュー直進性と寛容性を重視した設計ロングアイアンの置き換えを探す人
キャロウェイ ELYTE ユーティリティミスヒット時の安定感を重視飛距離とやさしさを両立したい人
タイトリスト GT2 ユーティリティ上がりやすさと直進性のバランス型長く使える1本を選びたい人

ユーティリティでも球が上がりにくい、右に出やすいという人は、7Wや9Wなどロフトの大きいフェアウェイウッドも選択肢です。シャフトが長いぶん球が上がりやすく、高さでグリーンに止めやすくなります。ユーティリティの詳しい比較はユーティリティの選び方とおすすめ、ウッドはフェアウェイウッドの選び方で解説しています。

7. アイアンは何番から入れるか

ロングアイアンをユーティリティに置き換えると、アイアンは6番または7番からPWまでの5〜4本になります。90切りを狙う段階なら、6番か7番より上は無理にアイアンにしないのが扱いやすい組み方です。

アイアンのモデルは、ミスに強いキャビティバックや中空構造のモデルがおすすめです。ヘッドが小さくシャープなモデルは見た目が魅力的ですが、芯を外したときの飛距離のロスが大きくなります。プロにも、長い番手だけやさしいモデルを使う「コンボセッティング」の例があり、山下美夢有選手は6番だけ上の番手向けのやさしいモデルを入れています。

アイアンを選び直す場合は、PWのロフトを確認しておくことが大切です。最近のアイアンはロフトが立っている(PWが43〜45度前後の)モデルも多く、PWとウェッジの間に大きな距離の空きができやすいためです。この空きを埋めるのが、次のウェッジ選びです。初心者〜中級者向けのアイアンの比較はやさしいアイアンの選び方を参考にしてください。

8. ウェッジは3本前後で100ヤード以内を刻む

90切りのスコアを左右するのは、100ヤード以内の打数です。ボギーオンを狙う3打目や、グリーンを外したあとの寄せで、距離をきっちり打ち分けられるかが勝負になります。そのため、ウェッジはPWに加えて2〜3本入れ、4〜6度刻みで距離の空きを作らないのが基本です。

PWのロフト2本の例3本の例
44〜46度前後50度・56度50度・54度・58度
42〜44度前後48度・54度48度・52度・58度

ロフトの組み合わせは一般的な例です。PWとの間隔が4〜6度になるように選びます。

当サイトに掲載しているプロのセッティングでも、48・52・58度、50・54・58度、50・56・60度など、ウェッジを3本入れる組み方が多く見られます。アマチュアも、まずは2本で寄せとバンカーをこなせるようにし、距離の空きが気になったら3本目を足す順番がおすすめです。ウェッジのモデル選びはやさしいウェッジおすすめランキングで解説しています。

ロフトと並んで確認したいのが、ソールの「バウンス角」です。バウンスが大きいウェッジはソールが地面に当たって滑りやすく、ダフりのミスに強くなります。バンカーやラフからの寄せにも向くため、90切りを目指す段階のサンドウェッジは、バウンスがやや大きめ(10度前後以上)のモデルを選ぶと扱いやすくなります。反対に、硬い地面や薄い芝からボールを拾う場面が多い人は、バウンスが小さめのモデルが合う場合もあります。

9. パターと距離計(番手選びのミスを減らす)

パターは、自分が構えやすく距離感を出しやすいことが最優先です。直進性を重視するなら、ヘッドが大きく芯を外してもブレにくいマレット型が扱いやすいと言われます。90を切ったラウンドで何パットだったかは、当サイトの実測データで90切りのパット数の目安としてまとめています。

番手の選択ミスを減らすには、距離計も役に立ちます。残り距離が正確に分かれば、セッティングで作った「距離の階段」をそのまま生かせます。グリーン手前のバンカーに届かない、奥へこぼすといった距離のミスを減らせるため、ボギーオンの確率を上げる道具として検討する価値があります。

番手ごとのミスを記録して、セッティングの空きを見つける

10. 自分のセッティングを決める手順

ここまでの内容を、実際にセッティングを見直す手順にまとめます。

  1. いまのクラブの飛距離を測る:練習場や計測器で、各番手の平均的なキャリーを確かめます。最大値ではなく、平均的な当たりの距離を使います。
  2. 打てない番手を洗い出す:10球打って半分以上ミスする番手は、置き換えの候補です。多くの場合は3〜5番アイアンです。
  3. 長い番手をUTやウッドに置き換える:置き換える番手の飛距離に合うロフトのユーティリティや7W・9Wを選びます。
  4. 距離の空きを埋める:番手間の飛距離差が10〜15ヤードになるように、ウェッジやユーティリティを足します。
  5. ラウンドで記録して確かめる:どの番手でミスが出たか、どのホールで叩いたかを記録し、次の見直しに生かします。

当サイトが開発しているアプリGolfCounterでは、Apple WatchやiPhoneからホールごとの打数とパット数をワンタップで記録できます。スコアとパット数の記録は無料で使えます(プレミアムはAI分析・広告なし・社交機能)。いまのスコアの位置はスコア診断ツールで、実測6,450ラウンドと比べて確かめられます。

11. プロ5人のセッティング実例比較(長い番手とウェッジ)

90切りのセッティングの参考になる組み方を、当サイトの選手データからそのまま並べました。ドライバーとパターを除いた、長い番手(ウッド・ユーティリティ)からウェッジまでの構成です。

選手ウッドユーティリティアイアンウェッジ
山下美夢有3W、5W4UT、5UT6I(上の番手だけやさしいモデルのコンボ)、7I〜PWウェッジ 48°、ウェッジ 52°、ウェッジ 58°
安田祐香FW(3番15° / 5番18°)UT(4番22° / 5番25°)アイアン(6番〜PW)ウェッジ(48・52・58°)
西郷真央FW(18° / 21°)UT(22° / 26°)アイアン(6番〜PW・5歳から愛用)ウェッジ(48・54・58°)
竹田麗央3W(15度)UT(3番19度・4番22度の2本)アイアン(5番のみZXi5、6番以降はZXi7)ウェッジ(50度・54度・58度の3本)
スコッティ・シェフラー3W(15.0°)、7W(3番アイアンを抜いて投入)UT(3・4番)アイアン(5番〜PW)ウェッジ(50・56・60°)

出典:当サイトの選手ページのクラブセッティング(各選手ページに確認時期を記載)。プロのセッティングは試合ごとに変わることがあります。

並べてみると、女子プロ4人はいずれもユーティリティかロフトの大きいウッドで長い距離を打ち、アイアンは5番か6番から下に絞っています。ウェッジは3本の選手が多く、4〜6度刻みで100ヤード以内を細かく打ち分けられるようにしています。「長い番手はやさしいクラブ」「短い番手は細かく刻む」という形は、プロでもアマチュアでも共通する、スコアをまとめるセッティングの基本形です。

ただし、ロフトやシャフトの数字はプロのヘッドスピードとスイングに合わせたものです。たとえば同じ22度のユーティリティでも、プロとアマチュアでは飛距離が大きく違います。まねるのは本数の配分と置き換えの考え方までにして、ロフトは自分の飛距離から決めてください。各選手のシャフトや選び方の考え方は、選手ページの「アマチュアへのヒント」で解説しています。

12. 90切りのセッティングでよくある失敗

セッティングを見直すときに陥りやすい失敗を、5つ挙げます。どれも「本数を増やす」段階で起きやすいものです。

① 打てない3W(スプーン)を入れている

3Wはロフトが少なくシャフトも長いため、地面から打つのが難しいクラブです。ティーショット用として使えるなら便利ですが、2打目で使えないなら、5Wや7Wのほうがスコアにつながります。90切りの段階で3Wは必須ではありません。

② ユーティリティとウッドの飛距離が重なっている

5Wと3番ユーティリティ、7Wと4番ユーティリティのように、ロフトが近いクラブは飛距離がほとんど同じになることがあります。同じ距離のクラブが2本あると、1本分の枠がむだになります。練習場で実際の距離を確かめて、10〜15ヤード間隔になるように組み直しましょう。

③ PWとウェッジの間に大きな空きがある

ロフトの立ったアイアンセットのPWに、56度のサンドウェッジだけを組み合わせると、その間に20〜30ヤードの空きができることがあります。ボギーオンを狙う3打目がちょうどその距離になると、振り幅で調整するしかなく、距離のミスが増えます。PWとの間に1本足すだけで、100ヤード以内の打ち分けが楽になります。

④ クラブごとの重さの流れがそろっていない

ドライバーからウェッジまで、番手が短くなるにつれてクラブは少しずつ重くなるのが一般的です。中古で1本ずつ買い足すと、ユーティリティだけ軽すぎる・ウェッジだけ重すぎるといったバラつきが生まれ、タイミングが取りにくくなることがあります。買い足すときは、いま使っているクラブとシャフトの重さが近いものを選ぶと違和感が出にくくなります。

⑤ プロと同じロフト・硬さを選ぶ

憧れの選手と同じモデルを使うこと自体は、練習のモチベーションになります。ただし、低いロフトのドライバーや硬いシャフトをそのまま選ぶと、球が上がらず曲がりやすくなります。モデルは同じでも、ロフトとシャフトは自分のヘッドスピードに合わせて選ぶのが失敗しないコツです。

13. 買い替えの費用を抑える方法

セッティングを一度に入れ替えると費用がかさみます。90切りを目指す段階なら、効果の大きい順に1本ずつ入れ替えるのがおすすめです。優先順位は、①打てないロングアイアンをユーティリティに置き換える、②PWとサンドウェッジの間を埋めるウェッジを足す、③ドライバーを曲がりにくいモデルに替える、の順です。①と②は1本ずつの出費で効果が出やすく、ドライバーは試打で違いを確かめてからでも遅くありません。

型落ちのモデルや中古を選ぶのも有効です。やさしさを重視したモデルは、1〜2世代前でも性能が大きく古びないことが多く、価格が下がっていて手に入れやすくなります。中古のドライバーを選ぶときの注意点は中古ドライバーの選び方で解説しています。使わなくなったクラブは、買取に出して買い替え費用に回すこともできます。サービスの違いはゴルフクラブ買取サービスの比較、価格の目安はゴルフクラブ買取相場の早見表で確認できます。

よくある質問

90切りにクラブは何本必要ですか?

規則の上限は14本ですが、90切りに14本すべてが必要なわけではありません。100切りの段階で使っていた少ない本数の構成から、距離の空きを埋める番手(ユーティリティやウェッジ)を足して、12〜14本に整えていくのが自然な流れです。使いこなせない番手を入れるより、全番手を自信を持って振れることを優先してください。

90切りにドライバーの飛距離はどれくらい必要?

必要な飛距離はコースの長さとプレーするティーで変わるため、1つの数字には決められません。クラブアナライザーのマーク金井氏は、白ティーで90を切るのに必要なティーショットを170ヤードとしています。最大飛距離より、毎ホール安定して出せる「最低飛距離」とフェアウェイ(またはその近く)に置けることが大切です。

90切りにおすすめのユーティリティは?

ロングアイアンの代わりに、球が上がりやすくミスに強いウッド型のユーティリティを選ぶのがおすすめです。現行モデルでは、PING G440 ハイブリッド、ゼクシオ14 ハイブリッド、テーラーメイド Qi10 レスキュー、キャロウェイ ELYTE ユーティリティ、タイトリスト GT2 ユーティリティなどが代表的です。ロフトは今のアイアンやフェアウェイウッドと飛距離が重ならないように選んでください。

90切りを目指すならロングアイアンは抜くべき?

3〜5番アイアンが安定して打てないなら、ユーティリティや7W・9Wに置き換えるのがおすすめです。当サイトに掲載しているプロのセッティングでも、女子プロの多くがユーティリティを入れており、世界ランキング1位の男子選手も3番アイアンを抜いて7Wを入れています。

ウェッジは何本入れればいい?

90切りの段階では、PWに加えて2〜3本(例:50度・56度、または48度・52度・58度)で100ヤード以内の距離を細かく打ち分けられるようにすると、ボギーオンからの寄せが安定します。ロフトは4〜6度刻みで距離の空きを作らないのが基本です。

90切りに3W(スプーン)は必要?

必須ではありません。3Wはロフトが少なくシャフトも長いため、地面から打つのが難しいクラブです。ティーショットで安定して使えるなら便利ですが、2打目で打てないなら5Wや7Wを優先したほうがスコアにつながります。当サイト掲載の女子プロでも、3Wを入れずに5W以下のウッドとユーティリティで組む選手がいます。

90切りのドライバーのロフトは何度がいい?

ヘッドスピードが40m/s前後なら、10.5度前後を基準に選ぶのがおすすめです。ロフトが少ないと打ち出しが低くなりキャリーが不足しやすく、バックスピンが減るぶん左右の曲がりも大きくなりやすいためです。最終的には試打や計測で、曲がり幅が小さくキャリーが出るロフトを選んでください。

シャフトの硬さはどう選べばいい?

自分のヘッドスピードとスイングのテンポで選びます。硬すぎるシャフトは振り遅れて右へのミスが増え、柔らかすぎると左へのミスやタイミングのずれが出やすくなります。ヘッドスピード40m/s前後の一般男性ならRかSRから試し、ショップの計測で弾道を確かめるのが確実です。

プロのセッティングを真似してもいい?

ロフトやシャフトの硬さをそのまま真似するのはおすすめしません。真似したいのは、ロングアイアンをユーティリティやウッドに置き換える、ウェッジを3本入れるといった「構成の考え方」です。とくに女子プロは平均ヘッドスピードが一般男性に近いとされ、構成の参考にしやすい存在です。

まとめ

90切りのクラブセッティングは、100切りで絞った本数から、距離の空きを埋める番手を足して12〜14本に整えるのが基本です。当サイト掲載のプロ187名のバッグでは、女子プロの88.2%がユーティリティを入れており、ヘッドスピードが近い一般男性にとって参考にしやすい構成でした。

ドライバーは最大飛距離より曲がり幅と安定して出せる距離で選び、ロングアイアンはユーティリティや7W・9Wに置き換え、ウェッジは3本前後で100ヤード以内を刻む。この3つをそろえると、ボギーオンを確実にする「距離の階段」ができあがります。まずはいまのクラブの飛距離を測り、打てない番手を1本置き換えるところから始めてみてください。

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